真逆の行い

 

 

 

 

 

 

 

おおむね晴れ。32度。

7時に起きる。

朝餉は、キャベツ・厚揚げ・竹輪の卵とじ、焼いたホッケの開き、味噌汁(玉葱・人参・カボチャ・油揚げ・豆腐・オクラ)、玄米ご飯。食後にコーヒー。

食器洗いの中性洗剤でメガネを毎日洗うようになって数ヶ月になる。最近は妻のもついで洗う。夏場はsilhouetteの廃番になったリムレスなんかを使っているので、9割がたレンズを洗っているようなものだ。もっと早くにやっていれば、レンズも長持ちしたろうにと思ったり思わなかったり。

店頭のサービスで、アルコール溶液にメガネを浸け、超音波で洗っていたのは今にして思えばレンズやプラスチックのフレームにはずいぶんな仕打ちだったと思う。

ジョギング、9.27キロメートル。

Appleは、macOS Venturaのパブリックベータを更新してβ4をリリースした。バグまみれだったβ3が嘘のようだが、Linnのアプリは相変わらずだ。Ver.13はiOSとの親和性を高めたので、そのぶん開発に手こずっている(ように見える)。

システム設定は最たる例で、iOSのルック&フィールをそのまま持ち込もうとしている。アイコンをわざわざ小さくして、テキスト主体にしている。ハードウェアの属性から見たら、それが適切な変更かわかりそうなものだが。

まるで役場の仕事みたいだ。

夕餉は、冷奴、玉葱・竹輪・ジャガイモ・ピーマン・干しエビ・アオサのかき揚げ、ざる蕎麦、ウィスキー・オンザロック。食後に冷たい煎茶。

 

 

 

 

 

 

かなり間違っていること

 

 

 

 

 

 

 

曇り。27度。

7時に起きる。

朝餉は、ナス・トマト・カボチャの南蛮漬け、ベーコン・目玉焼き、味噌汁(玉葱・人参・オクラ・油揚げ・豆腐)、バタートースト、キウィ。食後にコーヒー。

 

ヒトの世は、スローダウンしている。人口はすべての国で減っているか減りつつある。平均寿命の伸びは止まっているか止まりつつある。経済は大きな成長を止めているか止めつつあるし、まだ伸びているように見える国でも、マクロの指標は確実に止まっているか止まりつつある。

やがて100億人が暮らすなんていう膨張の止まらない世は、今や誰も信じない。それは豊かさにつながっていない。

ヒトの世は、縮小しつつある。経済指標に代表される数字では、この世の幸福度合いは表現できない。そのことは誰もがわかっている。

新しい指標は数字ではない――ならば、代わりはどんなものか。それを求めている時代がずっと続いている。地方に移住して、農業を始めた家族のことをメディアがレポートしている。それもある種の指標だ。彼らはそれでも裏で数字と格闘している。そのことにメディアは触れないだけだ。

一方で、豊かな暮らしという言葉についてまともな議論が起きている兆しはほとんどない。この国では、豊かさを計る言葉がまだ生まれていない。なにが豊かなのか、ということを誰も知らない。それは、知らないというより、考えていないという方が実態に即している。誰もが知りたがっているのに、誰もが考えていない。もっと正確に言えば、知りたがってさえいない。だから考えない、という言う方が正しい。

 

すでにわかっていることは、こうかもしれない――

豊かになることで、僕らはさまざまなことができるようになった。選択肢が増えた。便利になって時間ができた。誰かが肩代わりしてくれる。余分な時間をほかのことに使える。それがまた、時間を足りなくさせる。誰かの時間を借りたり買ったり売ったりする。そのぶんだけまた仕事が増える。目まぐるしさは変わらずだ。

豊かさは、便利さと同義。そういう時代が続いてきた。

便利になることは、不便だったことよりなお始末に悪い。便利と不便は表裏一体で、だから、便利と不便は物事を考える際の尺度にはならない。誰もが、気づいている。少なくとも、それだけでは答えがいびつになる、と。

 

すべてのことが、結局のところ、数字に表され続けている。度合いという尺度に頼って暮らす。人口が減少するのはこの国に限ったことではないのに、効率とか成長性とかどこかでそんな価値をまだ求めている。上が求めろというから、仕方なしに求める。

そうやって、年寄りや金持ちのせいにする。

150年より昔を体験した人は誰もいない。知恵は寸断している。伝承は絶たれている。数字ではない何かによってヒトの世を表していたのに、誰もそのことを覚えていない。

昔、ヒトは今日を生き伸びることだけだった。すぐ死んでしまう。人生を長いとか短いという時間で捉えることはなかった。死ぬ時はすぐ死ぬからだ。死が身近にあったから、ヒトはつねになにかに怯え、なにかを恐れてきた。

豊かさ、などという言葉とか考え方など存在していなかった。世界とは、目の届く範囲のことでしかなく、それがすべてだったのだ。

世界などという言葉は、もともと存在していなかった。

 

僕らは、実は、考えることを得意とはしていない。

僕らは、ヒトの世のことを昔のヒトよりはるかにわかっていない。わかっているようで、なにもわかっていない。

きっと、出発点はそのあたりだと思う。

 

――僕らは、なにもわかっていない。昔のヒトより低い理解しかできない。溢れている情報は、理解の助けにならない。

というよりも、理解ということが助けにはならない。そのことに気づいていない。

 

夕餉は、キュウリ・梅肉の胡麻和え、厚揚げ・ナス・ピーマンの味噌炒め、鶏胸肉の唐揚げ、味噌汁(玉葱・人参・カボチャ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それとわかる狂気の存在

 

 

 

 

 

 

 

晴れ、のち雨。26度。

7時に起きる。

朝餉は、夏野菜の南蛮漬け、味噌汁(玉葱・人参・キャベツ・油揚げ・豆腐・竹輪)、ガーリックバタートースト、キウィ、ミルク。食後にコーヒー。

妻は、クワイアの稽古やらシニアチームのアテンドへ。夜に戻る。

ジョギング、8.5キロメートル。雨が降る前から少し涼しい風が吹く。

Netflixのドイツのドラマ『Kleo』は、ベルリンの壁が崩壊する前後の女工作員の話。筋書きはありがちなのだが、体制崩壊した東ドイツの公務員たちの様子を描く。主人公を演じるイェラ・ハーゼの個性がドラマの陰影を濃くしている。

今となっては誰もがわかっていることだが、イデオロギーの対立というものは最初から存在しなかった。東側はつねに、為政者と一部のテクノクラートに都合の良い管理体制だけがいびつに根を張っていただけのことだった。今の中国はその残滓といっていい。

共産党による一党独裁がこの世紀に生き続けていること自体が怖いことだが、それに類する国家が世界の半分を占めていることや、民主主義がいつの間にかナショナリズムの温床になって狂気を育んでいることも含めて、将来の危うさは20世紀の東西対立の比ではない。

このドラマに描かれている東側は、見ようによっては呑気なものだと思う。錯綜した今の世界は、一部の政治家が好きなように振る舞って国家を歪め続ける。西も東もあったものではない。ただ個人の狂気があるだけだ。

ヒトラーに等しい狂気が、この瞬間にも平静を装って蠢いている。

一人の夕餉は、惣菜コーナーで求めた鳥の手羽先揚げ、即席の味噌ラーメン、海苔巻きといなり寿司。食後に歌舞伎揚とアイスクリーム。

 

 

 

 

 

 

それでも走るのは……

 

 

 

 

 

 

 

曇り。33度。

7時に起きる。

朝餉は、ハムと目玉焼き、味噌汁(玉葱・人参・油揚げ・ネギ・ワカメ)、バタートースト、ヤクルト。食後にコーヒー。

ジョギング、10.34キロメートル。街中の百日紅が赤く燃え揺らいでいる。濃い湿度のなかを泳ぐように走るのは去年以来かもしれない。

遅い昼餉は、マクドナルドでハンバーガー、アイスコーヒー。

走っていると、自転車に乗った老婆に追い越される。今にも倒れそうな遅い自転車と前屈みの背中を見送る。自分の速さを知るのは辛い。あの頃なら、自転車を追い抜いていたかもしれない。

ハンドルを持つ腕と同じくらいの高さの頭。老婆のそんな姿を、自虐気味に妻に話す。もはや、走っているとはいえないかもしれない自分の姿。

夕餉は、冷奴、鶏胸肉・ピーマン・ナス・玉葱の中華炒め、味噌汁(オクラ・人参・玉葱・ネギ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯。食後にミニカステラ。

 

 

 

 

 

ただ、黙々と

 

 

 

 

 

 

曇り、日差しあり。30度。

5時に起きる。

部屋を掃除して、荷物をまとめる。

7時前に家を出て、妻と駅へ。

青春18きっぷ、東海道線ほぼ各駅停車の旅。快速を使ったのは豊橋まで。

朝餉は、豊橋の喫茶店でモーニング。キャベツとポテトのサラダ、クロワッサンのパストラミサンドイッチ、アイスコーヒー。食後に抹茶餡のロールどら焼きを車中で。

熱海で降りて海岸まで歩く。妻のリクエストで。女はある日、急に寛一お宮を目指すものなのかしら。

所ジョージさんが甥っ子だかの結婚式で祝辞を述べたそうな。

家庭における男の仕事はただ一点のみ――、

 

機嫌を取ること。

 

けだし名言である。自分を中心に回っているとはゆめゆめ思うことなかれ。家族が笑顔で暮らせる。男子たるもの、その一事に腐心すべしという。たどり着いた諦観の清廉なこと。

だから、どんなに暑かろうが、海水浴客で賑わう海岸を一瞥するだけのために急坂を降りて登って汗だくになろうが、そんなだからどの店も満席で、思うに任せられなかろうが文句を言うなかれ。

川崎で南武線に乗り換えたのも妻のリクエスト。武蔵野線を経由して家にたどり着く。

なんだかんだの12時間ではあった。

夕餉は、駅前の定食屋で餃子と冷やし中華。駅の休憩コーナーで冷たいミルク紅茶と小豆餡のロールどら焼き。

MacBook Airの調子がずっと悪い。macOS Venturaのパブリックベータに悩まされ続けている。OSのインストールをアプローチを変えて試みるも改善は見られず。

妻はソファで眠っていた。

所ジョージさんは、自分の家族がいる前で語ったらしい。そこが、彼らしい。ちゃっかりアピールすることも忘れない。憎めない人なんである。

 

 

 

 

 

割愛に次ぐ割愛

 

 

 

 

 

 

曇り、パラつく。30度。

7時に起きる。

あれこれ食べたけど、割愛。

NHKの将棋と囲碁トーナメント。

昼餉はトーストなどを。

妻が彦根のマスターのところへ。暑気払いとか、あれこれと。

隣の畑を耕している兄弟のおじさんを労いに。留守中に雑草を刈ってくれた例も。妻はそういうことに気を遣うようになった。もっともそこには思惑が働いているのだけれど。

夕餉は、あれこれ食べたけれど、冷蔵庫のものがほとんどなくなった。

 

 

 

 

結び目を解く

 

 

 

 

 

 

曇り、のち雨。29度。

7時に起きる。

朝餉は、オクラ・ナス・インゲン・トマトのラタトゥイユ、味噌汁(玉葱・人参・油揚げ・豆腐・インゲン)、トースト。食後にコーヒー。

彦根の不動産屋に問い合わせ。売り出し中の土地の件。

歴史のある駅前の土地はさまざまな事情が絡み合っている。空き家が朽ちていくままになっている。さら地にすると固定資産税が跳ね上がる。接道していない土地の多くは地目が畑地だ。にっちもさっちもいかない。妻が相続した土地も御多分に洩れず。

近隣の土地事情が少しずつわかってきた。キーを握っている一人であるアパートの大家に妻が話しをしに行く。

ジョギング、8.16キロメートル。

夕餉は、餃子、中華スープ、チャーハン、食後にアイスクリーム。

妻が考えた案は、妻が動くことで解決できる点が鍵になっている。キーパーソンが自分になるような解法を描いた妻は、なかなかの策士かもしれない。

 

 

 

 

 

 

百日紅より淡い色

 

 

 

 

 

 

おおむね晴れ。30度。

7時に起きる。

朝餉は、ヨーグルトと蜂蜜を混ぜたバナナジュース、ナス・ピーマン・インゲン・玉葱の甘辛味噌炒め、目玉焼き、味噌汁(玉葱・人参・ネギ・油揚げ・豆腐)、トースト、キウィ。

妻とドライブ。長浜・高溝の先に蓮の花の群生地がある。最盛期は過ぎていたけれど、桃色と白の花が見事だった。二人して、ぐるっと歩く。篤志家の女性が休耕田に植えたという蓮は6年目くらいとか。山から流れる清水が花を大きく咲かせている。

伊吹山の蕎麦屋まで行ったが、休みだった。日本蕎麦の発祥の地と言われている伊吹蕎麦の店は行列が途切れず、これも断念。

札幌の姉から電話。義姉への香典返しのことで。

長浜へ出て、寿司屋で天ぷらや茶碗蒸し、フルーツが付いた握りセットを。

長浜の北、高月まで行って、マクドナルドでアイスクリームやコーヒーを。

土地のことをあれこれ相談。

夕餉は、即席の焼きそば、ウィスキー・オンザロック。

1週間ほど前から左の手首がどうかした拍子に痛む。痛みが顕著になってきた。父は痛風を抱えていたけれど、僕も遺伝しているらしい。尿酸値が高いのはその表れだ。父より早くにあらわれたかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的と解法

 

 

 

 

 

 

雨、のち晴れ。29度。

7時に起きる。

朝餉は、ヨーグルトと蜂蜜をかけたキウィ、カプレーゼとスクランブル・エッグ、味噌汁(玉葱・人参・ネギ・ジャガイモ・油揚げ・豆腐)、パン。食後にコーヒー。

段ボール箱をひっくり返して探し物をしていたら、Appleの外付けキーボードが出てきた。薄型のBluetooth版だ。左手の小指がバネ指になってしまったいわくつきのやつ。驚くような薄さ。Amazonのレビューに、デザイナーの独りよがりだ、とその薄さに否定的な見解が投稿されていた。持ち運ぶにはもってこいの重さとサイズだが、普段使いにはどうなんだろうかと僕も思う。

キートップをアルコールで洗って、充電する。最近のMacBook Airは相変わらずのキータッチになのだが……。

近江高校が松山商業を下す。4つのエラーをして勝てるほど甲子園は甘くない、そのことを松山商業は刻んだことだろう。近江の山田投手は最終盤で脚が攣った。代わりの星野投手が最後を投げ切って、チームを勝利へ導いた。

ジョギング、11.1キロメートル。稲穂が頭を垂れている。暑さの中をのんびり走る。

夕餉は、ナス・インゲン・ピーマンの煮浸し、鶏胸肉の唐揚げ、味噌汁(玉葱・人参・ジャガイモ・ネギ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック、ビール。

Appleは、OS群のパブリックベータ・プログラムを更新してβ4をリリースした。デベロッパー・バージョンの6にあたる。macOSだけリリースが遅れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

救済へといたる長い道

 

 

 

 

 

 

雨。27度。

7時に起きる。涼しかったのに、何度も起きる。

朝餉は、味噌汁(玉葱・人参・ネギ・油揚げ・豆腐)、卵サンドイッチ、ヨーグルトと蜂蜜をかけたバナナ、大福餅。食後にアイスコーヒー。

米ドラマ『Better Call Saul』が終わった。

主人公は最後の最後に最愛の人を助けるべく、自らを罰する道を選ぶ。

86年の懲役刑に服しているものの

 

大人しくしていれば刑期が短くなるかもしれない。

 

とうそぶいてもみせる。彼が魂を救済しようとした女が、天職である弁護士になんとか戻った。その姿を見て、短いならが言葉を交わす。真の意味で、人を助ける。彼が一度として成し得なかったことを、残りの人生をすべて賭すという純粋な形で実現したシーンがいい。

その前に、逃亡のために一夜を共にした『Breaking Bad』の主人公との会話のシーンが印象的だ。主人公同士の、人生における後悔にまつわる会話。余命短い化学の教師がいみじくも言う。

 

あんたは昔から何も変わっていないんだな。

 

業の深さを見抜いた言葉だ。それから時間が過ぎて、弁護士は逃亡生活の果てに、また悪さに手を出してしまい、ついに捕まる。

目立たぬように暮らしている最愛の女の対極にある生き方だ。

それでもなんとか司法取引をして、無期懲役+190年という絶望的な懲役刑を検察から告げられていたのに、7年の刑期を勝ち取る。それこそが、彼が昔からやってきたギリギリで苦境を抜け出す生き方なのだ。

ところが、最愛の女の別の生き方を人伝に知ってしまう。傷つけてしまった人々の魂の救済へと舵を切った女。そのことだけを考える主人公の、それからの姿がこのドラマの最後の最後に提示される。

 

あんたは昔から何も変わっていないんだな。

 

化学の教師の言葉を覆す主人公の姿。すっとぼけた仕草は昔のままなのに、内面は別人のようだ。ひょっとしたら、昔から何も変わっていなかったのかもしれない。主人公の元々の姿はどちらだったのだろう。見る者の心に疑問の影を投げかけるカットが、最愛の女が弁護士に戻って刑務所に訪ねてくるシーンに挟まれる。

 

出色の出来栄えだった。どちらがスピン・オフ・ドラマだったのだろう。こちらを描くために、『Breaking Bad』を作ったように見える。スピン・オフというドラマの有り様を教えらたように思う。

 

雨に降られてフードコートに足止めを食らった妻を迎えに。傘を小脇に抱えて歩く。

夕餉は、豚ひき肉とナス・ピーマン・玉葱・人参の中華炒め、味噌汁(玉葱・竹輪・人参・油揚・豆腐・ネギ)、カレーライスの残り、ウィスキー・オンザロック。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれこれと

 

 

 

 

 

 

曇り、夕方から雨。36度。

7時に起きる。

朝餉は、焼きナス、目玉焼き、中華スープ(玉葱・人参・油揚げ・豆腐・ネギ)、リンゴジャムのトースト。食後のアイスコーヒー。

清岸寺へ。義両親の墓に花を手向ける。前々日に義姉の家族が草取りをしてくれていた。その恩着せがましい物言いに、妻はうんざりしながら返礼を。

寺から義姉の家へ。滞りなく終わった葬儀の報告と香典の礼。

市役所へ。固定資産税の算定基準となる路線価の件。話し込む。妻の鬱積は、それくらいのやり取りで解消されたよう。判然としないものが残ったのは僕だった。

彦根の老舗菓子屋で、鯖江のメガネ工房の職人さんに残暑見舞いの付け届け。

昼餉は、彦根のマクドナルドで。スパイシーバーガーとアイスコーヒー。ハンバーグが不味い。妻と話し込む。こじれた義姉とのことが妻の体を蝕んでいる。妻の気にしていることは些細で取るに足らない。それが積み重なっているだけのことなのに。

札幌の叔母から電話。香典返しの礼だった。母の葬儀で3年ぶりに会った兄弟姉妹のことなども。

妻の作った夕餉は、味噌汁、キーマカレー、ウィスキー・オンザロック。

暑い1日。夜半近く、エアコンを切って窓を開け放つ。涼風と虫の音が流れ込んでくる。肌寒いくらい。人心地つく。

 

 

 

 

 

 

 

雑草の壁を押し分けて

 

 

 

 

 

 

曇り、日差し。33度。

6時に起きる。

菓子パンを豆乳で流し込む。

支度をして妻と駅へ。青春18きっぷ、中央本線ほぼ各駅停車の旅。一路、米原へ。

小淵沢でざる蕎麦を。

いつもなら東海道本線を選ぶところだが、今日は宇都宮-熱海のライナーが午前いっぱい不通だった。久しぶりの中央本線。こちらは接続が間延びする。待ち合い時間がたっぷりあって、今日もあれこれあって、13時間かかって着いた。お盆ということもあり、途中から車中は混雑した。中津川からの1時間ほどは立って景色を見ていた。

妻も僕もぐったり。

夕餉は、カップ麺の長崎ちゃんぽん、お握り2個、ビール、ウィスキー・オンザロック。

深い緑をこれでもかというほど見て、目が明るくなったような。本を持っていかなかったので、音楽を聴いて景色をぼんやり眺めていた。

中央本線は線路脇の雑草が伸び放題で、少しは刈り込んでいるのか知る由もないけれど、今にも飲み込まれてしまいそうな緑の壁の中を列車は払うように突き進んでいく。

あと何年したら、実際に飲み込まれてしまうのだろうか。そんな想像をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝負師の忘れもの

 

 

 

 

 

 

曇り、日差しあり。32度。

7時に起きる。

妻の作った朝餉は、ハムと野菜炒め・キャベツの千切り・スクランブルエッグのプレート、卵サンドイッチ、豆乳、蜂蜜とヨーグルトをかけたブルーベリー。食後にコーヒー、チョコレートパイ。

NHKの将棋と囲碁トーナメント。羽生善治9段が横山泰明7段に負ける。歳とともに微妙な負け方をするようになった。AIを相手にしていて、足元をすくわれているような。そういう負け方があるのか知らないけれど。

勝負だからアヤがある。それも棋力だと言ってしまえばお仕舞いだが、羽生さんはその綾を手懐けてきた。綾を手元に鎮めておく、その飼い慣らし方が勝負師然としていたものだが。

AIを相手にしていると、もう自分が勝負の世界にいることさえ忘れているかのように、綾ということさえどこかへ置き忘れてきてしまったような、そんな恬淡とした風情さえ漂わせている。勝手にそんなことを思いながら羽生さんの指し筋を見ていた。

一方の囲碁は、関 航太郎天元が伊田篤史9段を中押し勝ち。読みの確かさ。20歳にして貫禄すら感じられる。囲碁界は若手が目白押しだ。

妻の作った夕餉は、ハムと野菜炒め、コロッケ、春巻き、ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後にアイスクリーム。

 

 

 

 

 

大量の雨

 

 

 

 

 

 

雨。28度。台風が来る。

7時に起きる。

朝餉は、オリーブオイルをかけたトマト、切り干し大根煮、ナスの煮浸し、ホッケの開き焼き、味噌汁(シメジ・人参・小松菜・キャベツ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯。食後にコーヒー。

夜に向かうにつれ、雨脚が強まる。お盆の帰省や旅に影響が出ている。人流制限をしていない夏は2年ぶりだろうか。花火大会もロックフェスティバルも、普通に行われている。人々で溢れていた海や山。今日明日は開店休業。

屋外ならマスクを外しても大丈夫、と政府広報を伝えるテレビ。感染者は20万人台が続いているけれど、前週比ではピークアウトしたように見える。

夕餉は、オリーブオイルをかけたトマト、ナスの煮浸し、ざる蕎麦、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー、チョコレートパイ。

夜に神奈川あたりに上陸した台風はそのまま北上した。

 

 

 

 

 

投手の肖像

 

 

 

 

 

 

おおむね晴れ、パラつく。32度。

7時に起きる。

朝餉は、切り干し大根煮、竹輪・コンニャク・大根の煮物、合い挽き肉と夏野菜の中華炒め、味噌汁(シメジ・カボチャ・油揚げ・豆腐・ネギ・小松菜)、玄米ご飯、バナナ。食後にコーヒー。

妻と近所のスーパーへ。お菓子やアイスクリームを求める。

近江高校がベスト8へ駒を進める。

苦節50年――などとボソボソ言っている妻の顔が嬉しそう。

北海道にも一人の投手の力によって優勝旗が2度もたらされたことがあった。彼はドラフトの一巡目で指名され、東北のチームを優勝へ導き、球界を代表するピッチャーになった。満を持してMLBに渡り、ニューヨークでは大黒柱に上り詰めた。今は東北の球団に戻って投げている。田中将大は、駒大苫小牧に入学した当初はキャッチャーだった。

近江の山田投手も4番を打って、チームを引っ張る。飛び抜けた才能を持っている。誰が見ても、地肩が強いことがわかる。持って生まれた才能と、努力を怠らない姿勢も一流の証に見える。春の甲子園の決勝で大阪桐蔭に大差で敗れたが、今夏は優勝を目指していると語っている。

妻の作った夕餉は、大根・コンニャク・竹輪の煮物、切り干し大根煮、ソテーしたシメジや小松菜を添えたハムと目玉焼き、味噌汁(玉葱・人参・ネギ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー、歌舞伎揚。