HookerのSwamp

 

 

 

雨、のち曇り。22度。
7時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ・イチゴ、サラダ(サニーレタス・キャベツ・ブロッコリー・チーズ・バジル)、味噌汁(シメジ・油揚げ・豆腐・小松菜・玉葱・人参)、ピザトースト、アールグレイ。食後にコーヒー。
おかしな気分の4月だったが、それがなんによるものかわからない。大事なことがかたわらを静かに動いているというのに、それに気づいていない。うまく言い表せないが、どこかそんな感じもある。
ガブリエル・フォーレのピアノ独奏曲全集をルカ・ドゥバルグの演奏で聴いている。フォーレは没後百年だという。知らなかった。
昼餉は、菓子パン、コーヒー。
古書が届く。リチャード・フッカー著、村社伸訳『マッシュ(原題:MASH)』(角川文庫)。54年前の文庫本は翻訳物で300円。すっかり焼けていてみすぼらしい本が送料込みで460円。映画もテレビドラマ版もこの原作は大ヒットしたのだが、ぼくは本を読んでから映像へ流れたくちだ。当時の反戦文学では『キャッチ=22』と双璧をなした小説は、ロバート・アルトマン監督がドナルド・サザーランドやエリオット・グールド、サリー・ケラーマンによってブラック・コメディとして忘れ得ぬものとなった。’70年代のアルトマンは飛ぶ鳥を落とす勢いだったように見える。『ギャンブラー』(’70年)、『ロング・グッドバイ』(’73年)、『ナッシュビル』(’75年)、『ビッグ・アメリカン』(’76年)と名作と呼ばれる作品を撮っている。もっとも世の評価が定まりはじめたのはずっと後のことで、群像劇としての軽妙なタッチが興行的な成功になかなか繋がらなかった。エリオット・グールドはアルトマン監督によって’70年代のアイコンになったと思う。
なんにせよ、ぼくはこの小説を何度となく読み返している。なぜなのか今となっては謎である。ニュージャージー州トレントンに生まれた原作者は朝鮮戦争に従軍した外科医だ。彼が描いた外科医たちとそのまわりに集う人々の生態は米国で一大ブームとなり、原作は15冊が刊行されている。もう一度読むとしたら『キャッチ22』とともにだろう。なぜ、読み返そうと思ったのか、そのあたりのことも深い霧の中ではある。
物価のことはあるだろうが、それにしても320ページ超の小説が300円だった昔、本屋はどこの街のどの通りにもあって買っては読みしていた。今となっては、異なる星系のまったく違う惑星のことのように思える。
夕餉は、枝豆豆腐の冷奴、マカロニサラダ、コンニャクの甘辛煮、鶏ひき肉と豆腐のハンバーグ、味噌汁(ネギ・油揚げ・豆腐・玉葱・人参)、玄米ご飯、赤ワイン。食後にコーヒー、プリン。

今月の総括をば。アクティビティは8日。総距離は51.34キロメートル。スクワット25回はほぼ毎日。