見えないままの変化

 

 

 

 

晴れ。20度。
7時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ・イチゴ、サラダ(キャベツ・キュウリ・バジル・カニカマ)、卵焼き、味噌汁(小松菜・玉葱・人参・油揚げ・豆腐)、ピザトースト、アールグレイ。食後にコーヒー。
時計修理屋に預けておいた岳父の腕時計が戻ってくる。オーバーホールだけに費やす予算が足りない。
ジャン=フィリップ・コラールでフォーレの舟唄を聴いている。フランス人でなければ味わえないタッチ。これはもう仕方ないことかと思う。
昼餉は、菓子パン、コーヒー。
ジョギング、5.36キロメートル。最大心拍数149bpm、最高速度9.9kph。
図書館へ取り寄せの受け取りに。ハーパー・リー著、上岡伸雄訳『ものまね鳥を殺すのは(原題:To kill a mockingbird)』(早川書房)。
上岡さんはこの小説になみなみならぬものを抱かれている。それはあとがきにも詳しいけれど、それを差し引いても翻訳の正確さと文体の選び方に達意のワザを感じる。いよいよ訪れた機会を捉えるとき、人は知らぬ間に力が入るものだけれど、彼はそれをかわしつつ己れの滋味を行間に込めている。達者なお仕事だと感じ入る。
夕餉は、納豆、サツマイモの甘露煮、きんぴらごぼう、サヤエンドウと小松菜を添えたタラのバターレモン風味のムニエル、味噌汁(小松菜・油揚げ・豆腐・玉葱・人参)、玄米ご飯、赤ワイン。食後にコーヒー、プリン。
ハーパー・リーの『さあ、見張りを立てよ』もそうだが、新刊書店にはもう在庫がない。版元は刷りたいのだろうけれど、この国の読書人はそれより少ないらしい。古書(といってもそんなに古くないのだが)の値が新刊より高くなっているのを見ると複雑な気分になる。
翻訳書籍の市場は曲がり角にきたままずいぶん時間が経っている。