答えのない相応しさ

 

 

 

 

晴れ。25度。
6時に起きて、妻と散歩。4キロほど。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(サニーレタス・キャベツ・コーン・キュウリ・大豆煮・チーズ・カニカマ・バジル)、味噌汁(シメジ・油揚げ・豆腐・玉葱・人参・ネギ)、卵サンドイッチ、アールグレイ。食後にコーヒー。
岳父の腕時計の修理見積もりが届く。思ったよりはるかにかかる。それは相応しいものだろうか。ぼくという存在のこと、一度も相見えることのなかった岳父のことをぼんやり思って放心している。
昼餉は、フードコートで豆とチーズのパン、お茶。
図書館に寄る。取り寄せた本を受け取る。コーマック・マッカーシー著、黒原敏行訳『ステラ・マリス(原題:Stella Maris)』(早川書房)。これが遺作である。聖母の添え名が付いた精神病院「ステラ・マリス」での会話劇は数学についての考察が周縁にある。借りたのはぼくが最初らしい。版元はこれを2500部も刷ったろうか。いや、もっと少ないかもしれない。本来なら買うべきだ。義侠のような疼きが今も囁き続けている。遺作2冊をこの早さで翻訳した黒原さんの日々も思う。それに報いる方法はひとつしかない。
岳父の腕時計と書籍は本来、秤にかからないものなのに。
夕餉は、ヒジキ煮、納豆、キャベツのオリーブオイルサラダ、味噌汁(シメジ・油揚げ・豆腐・ネギ・人参・玉葱)、ラディッシュの葉の胡麻和えとラディッシュの一夜漬けを添えた鰤の照り焼き、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後にイチゴとアイスクリーム、コーヒー。