ストーブは仕舞えない

 

晴れ。19度。

7時に起きる。

朝餉は、バナナ、ハムと目玉焼き、味噌汁(人参、カボチャ、玉ねぎ、煮干し、豆腐、ネギ)、トースト、アールグレイ、コーヒー。

15キロをジョグ。

昼餉は、食パン、ミルク、コーヒー。

女房がいないと、僕のご飯はどんどん簡便に向かい、そのうち食べることさえ忘れるかもしれぬ。

賞味期限が今日までの肉が3割引になっている。夕方のことだから、残すところ数時間である。臭いがするまで数日あろうか。しばし悩んでカゴに入れる。

夕餉は、バナナ、ポークカレー、コーヒー。

走っていると、梢でモズが鋭く威嚇してくる。恵比寿で一万匹のミツバチがあらわれて騒ぎになったとか。分蜂の季節が来たのだ。生き物たちは忙しくなっている。

佐和山から持ち帰った桜の苗木も小さな葉を陽射しに向けている。

 

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安着いたしました

 

曇り。17度。

7時に起きる。

朝餉は、バナナ、ハムと目玉焼き、味噌汁(人参、カボチャ、玉ねぎ、ニラ、豆腐、ネギ)、トースト、アールグレイ、ミルク。

朝のルーティーンを終えて、鈍色の空。

昨日の便利の続きだ。便利なことは、それによって失ったことが得られたことの倍以上ある。不便なことは、それによって得られたことが便利の倍以上ある。どちらから見ても勘定は同じようでも、若干違うところがミソだ。さて、その差はなんだろう?

昼餉は、食パン、コーヒー。

映画は、デヴィッド・ヒュー・ジョーンズ監督『チャーリングクロス街84番地』。主演はアン・バンクロフトとアンソニー・ホプキンス。'87年の作品は滋味に満ちている。終わらないでくれ、と何度も唱えつつ観る。原作を手に取ってこなかったことを恥じた。

ニューヨークとロンドン、二人の主演が住む街にそれぞれのクルーを配して撮影は行われた。二つの街に住むクルーの競作でもある。飛び込んでくるというよりも、そこはかとなく香り立つ。街の音、匂い、色。動きのほとんどない映画にもかかわらず二都の距離を感じるのは、二人の往復書簡の文面による。

夕餉は、ハムの野菜炒め、即席の天ぷらそば、緑茶。

 

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不便なんてこの世にない

 

曇りのち晴れ。21度。

7時に起きる。

朝餉は、バナナ、ハムと目玉焼き、味噌汁(人参、煮干し、カボチャ、ニラ、豆腐)、トースト、アールグレイ、コーヒー。

12キロをジョグ。

昼餉は、食パン、ミルク。

トングが欲しい。料理には欠かせないとおっしゃる方々の言葉に滲んでいる。先がシリコンで、手元がステンレス。24センチくらいがなにかと重宝だという。

買い物ついでにホームセンターで見る。パール金属をと期待していたけれど扱っていなかった。で、湖岸道路を帰りながら思った。便利そうだが、自分のような新参者に近道は禁物だと。厭う心が自分のどこかにあって、それが自分を甘えん坊にしている。

便利なんか糞食らえだ。

見上げた東の空に平成最後の満月が浮いている。

夕餉は、鯖の味噌煮、煮干し、コーヒー。

 

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でも、僕らは分かっている

 

曇りのち雨。18度。

7時に起きる。

朝餉は、ポテトサラダ、リンゴとバナナ、味噌汁(大根、人参、玉ねぎ、煮干し、豆腐、ネギ)、トースト、アールグレイ、コーヒー。

11キロをジョグ。

桜が散って、田んぼに水が引かれた。青空の一点になった揚雲雀が方々で競っている。今日の風は北北東から。

昼餉は、トースト、ミルク、クッキー、コーヒー牛乳ゼリー、コーヒー。

ニール・ゲイマン原作のドラマ『American Gods』を観ている。古い神々と新しい神々の戦いらしいのだが、伏線続きで4話目くらいから全体が見えてきた。ギリシア神話的でもあるし、北方神話でもあり、八百万の神的でもある。金のかかった映像を作り出しているので、それを愉しむだけでもいい。

主人公の夫婦がなぜ選ばれたのか、という疑問への答えがないので、それが知りたくて観ているのかもしれない。誰にでもやってくる、その瞬間についての考察を深めてくれる予感もある。死神が5つのドアを選べというあたりが西洋的だなと思う。

選ぶという行為には強迫観念の臭いがあるし、偏執的で狭窄的なところもある。東洋には選ぶという提示がない。

選ばないのだ。それは無限ということに通じている。僕らの肝には、無限という観念が居座っている。

永遠ではなくて、無限。

その違いを説明する言葉はない。

夕餉は、味噌汁(大根、人参、玉ねぎ、煮干し、豆腐、ネギ)、チャーハン、緑茶、コーヒー。

 

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静かな男

 

晴れ。19度。

7時に起きる。

朝餉は、ポテトサラダ、りんご、味噌汁(大根、人参、カボチャ、豆腐、ネギ)、フレンチトースト、アールグレイ、女房が作ったコーヒー牛乳ゼリー。

昼餉は、菓子パンとミルク、コロッケ。

女房が東京へ。クワイアの仕事。戻るのは来週頭あたり。

14キロをジョグ。7キロ過ぎくらいから脚が動きはじめる。スロースターターになったのはずいぶん前だと思う。走り始めは這うようだし、脚が石のように感じる。

夕餉は、ポテトサラダ、チャーハン、緑茶。

走っているときに、走っていることを考えるのはたぶん誰にも経験があるはず。体幹を意識したり、蹴り足の角度を想像したり、爪先の接地を感じ続けたり、肺と心拍のバランスを俯瞰したり。

あっ、考えている、と気づく。その直後にはどこかへ消えているその時間。気づくたびに驚き、驚くことに慣れない。

流れるように飛び去る姿を想像しつつ、だがショウウィンドウに映る姿は程遠い。走ることは誰にも等しくあって、誰もが現実を受け止めなければ先へ進めない。圧倒的な平等は、個別性を踏まえたうえでそよそよと訪れる。

アベベ・ビキラというランナーに憧れ続けている。走る哲人と呼ばれたオロモの人は、オリンピック2大会で金メダルを取った。東京オリンピックで当時の世界最速を記録し、41歳で亡くなった。裸足で走って優勝したマラソンランナーは彼だけだ。

厚底靴が我が世を謳歌している。だが、それが喜びまでもたらすとは限らない。

 

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でも難曲?

 

晴れ。14度。

8時に起きる。

朝餉は、キャベツとパプリカ、キュウリ、ツナのサラダ、味噌汁(大根、人参、カボチャ、豆腐、ネギ)、トースト、アールグレイ、コーヒー。

エフゲニー・キーシンとエマーソン弦楽四重奏団のニューヨーク・コンサートはモーツァルトのト短調、フォーレのハ短調、ドヴォルザークのイ長調というライブ盤。

キーシン君は、いつの間にか48歳になったそうですよ、母さん。それにしても、K.478は春にこそ愛でるべし、ですね。いやいやK.493だって忘れちゃいませんよ。この二曲がフィガロの結婚を縫って作られた経緯は知られているとおりかもしれませんが、そもそもホフマイスターの依頼をモーツァルトは額面どおり受け取ったのでしょうか、そのことを考えると時間は光速に過ぎていくのです。

とりあえず、アンダンテを聞いてみましょう。モーツァルトの第二楽章はどれも素晴らしい。加えて、これこそホフマイスターの依頼どおりじゃありませんか。

そうなのです。第二楽章までホフマイスターは楽譜を見たのでしょうか。あの時代に行けるなら、僕はその時の二人の会話を聞いてみたい。そしてもしそうなら、言ってさしあげたい。ホフマイスターさん、とりあえず第二楽章をご覧になった方がいいですよ、あなたのご希望だった音楽を愛する市井の人々が演奏できるような曲がここにちゃんとありますよ、と。

昼餉は、いなり寿司、チャーハン、緑茶。

10キロをジョグ。北西の風。

夕餉は、女房が買ってきた春巻き、ポテトサラダ、ベーコンの野菜炒め、味噌汁(大根、人参、カボチャ、玉ねぎ、豆腐、ネギ)、玄米ご飯、白湯。

モーツァルトが第二番の出版を他に委ねたのは、二つのピアノ四重奏がすでに頭の中で出来上がっていたからだろう。このころのモーツァルトのことを考えると、胸が締め付けられる。

 

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それさえ憎めない

 

曇りのち雨。14度。

8時に起きる。

朝餉は、キャベツとパプリカ、トマトのサラダ、ベーコンとハム、バナナとリンゴ、味噌汁(大根、人参、ジャガイモ、小松菜、豆腐、えのき)、チョコパン、ホットケーキ、アールグレイ。

NHKの将棋と囲碁のトーナメントを。どちらも印象深い一戦だった。囲碁は19歳の六浦雄太七段の冷静な読み、大局観がみずみずしかった。荒削りだが、瞬時に対局を支配する直感の恐ろしさ。見せつけられた小林覚九段は六十才だ。彼の往時を知る者にとっては、若さに特有の俯瞰性とか直感について考えさせられる戦いだった。

勝負はまだ決していない、それどころか五分五分だったかもしれない。なのに小林九段は局後の感想戦で漏らしたのだ。

そうだとしたら、負けだよね、と。

彼はすでに、五分五分を負けとみなしていた。

女房は市が主催のマラソン大会を見物に。傘を持たず、途中から降られて文化産業会館に逃げ込んで本を読んでいたという。

昼餉は、女房が買ってきたたこ焼き。神戸からこちら、ずっとたこ焼きが食べたいと彼女は言い続けている。

夕方になって、女房は彦根へ。買い物かたがた彦根のマスターのところへ行ったものの店じまいだったとかで、チノパンを見繕っていた。

夕餉は、鶏肉とエリンギの甘酢ケチャップ炒め、味噌汁(大根、人参、カボチャ、豆腐、ネギ)、ベーコンと野菜の焼きそば。

昨日の辞世の句の続き。浪速のことは夢のまた夢、ひょっとしたらと思うのだ。彼のことだから、詠ませたのかもと。

 

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登れば汗が流れる

 

晴れ。17度。

8時に起きる。

朝餉は、ポテトサラダ、卯の花煮、味噌汁(大根、人参、カボチャ、豆腐、ネギ、えのき)、トースト、アールグレイ。

女房と桜めぐり。佐和山へ登って彦根城を見下ろす。荒神山、芹川界隈、雨壺山、彦根港と回った。

昼餉は、おにぎりとチョコパン、コーヒー。

佐和山は石田三成の居城があった230メートルほどの山で、彦根城の向こうには荒神山、琵琶湖の先に比叡の山々を望む。麓の龍潭寺が所有する山で、勾配はきついものの15分もあれば登れる。五層の天守があったとされる山頂は猫の額と言いたくなる狭さで、佐和山の木で作ったであろう城は、果たして城の構えをしていたものか。

彼の短歌はどれもくどくて、その人柄が滲むものばかりだが、辞世の句も駄目押しのようなものだ。

 

筑摩江や 芦間に灯すかがり火と ともに消えゆく 我が身なりけり

 

辞世ですと念には念の入れようで、天下分け目の事態を招いてしまったのはこのあたりの感覚に見て取れる。

その点、彼が仕えた男は違うのだ。

 

露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢

 

さっぱりした気分が最後にあふれる。この男が愛されキャラだったことは想像に難くない。どこか媚とか諂いも見え隠れする。卑しいとまではいかないが、ギリギリのところで踏みとどまっている。

夕餉は、卯の花煮、肉団子、味噌汁(大根、人参、カボチャ、えのき、豆腐、ネギ)、鳥の親子丼、コーヒー、女房が作った粒あんと牛乳寒天。

山頂の桜の根元に小さな株が育っている。そのうちのいちばん小さいのをいただいてきた。龍潭寺の門を出ると、猿たちがたむろしている。人を見ても驚くふうでもない。そのうち、僕らが脇へ押しやられるやもしれない。

 

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花狩の午後

 

おおむね晴れ。13度。北西の風。

8時に起きる。

朝餉は、リンゴとバナナ、卯の花煮、味噌汁(人参、カボチャ、玉ねぎ、ネギ、えのき)、トースト、紅茶、コーヒー。

庭の雑草刈り、除草剤も撒く。

彦根城へ。天守を回って、公開されている西の丸に登った。今年の桜は花びらが少ない。暖冬の影響だろうか、どこかおっとり育ったようで色も白いし、すかすかしている。女房がそのことをしきりと嘆く。

昼餉は、フレンチフライ、チーズバーガー、コーラ。

長浜の伯母の誕生日で、女房はお菓子と花束を見繕う。二人して夕方に伺う。伯母は歯医者で留守居の伯父に託して帰る。伯父は丸くなったように見える。ちょっと見にはボケがすすんでいるような。

夕餉は、高野豆腐、卯の花に、ポテトサラダ、肉団子の甘酢あんかけ、味噌汁(大根、人参、カボチャ、豆腐、ネギ)、玄米ご飯。食後にコーヒー、ナッツ。

女房が懇意にしている喫茶店のマスターは、若い頃から彦根城の周囲を朝に散歩している。城の桜を撮るにも年季が入っている。

 

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そこだけ一丁前

 

おおむね晴れ。12度。

8時に起きる。

朝餉は、バナナジュース、味噌汁(大根、人参、カボチャ、豆腐、ネギ)、BLTサンドイッチ、コーヒー。

昼餉は、蕎麦屋でざるそば。女房は卸しそば。

ウィスキーを求める。『GrenGrant The Major Reserve』。Grenと名乗るからにはスペイサイドだが、これは薄い色に二の足を踏んだ。シングルモルトなのに熟成年がわからない。で、案の定だった。安いシングルモルトに手を出すな。箴言に背くなかれ。

湖岸を渡ってくる北北西の風には大陸のにおいがある。

AppleはOS群のパブリックベータ・プログラムを更新してβ2をリリースした。

夕餉は、卯の花煮、コロッケ、鶏ひき肉の野菜炒め、味噌汁(大根、人参、カボチャ、豆腐、ネギ、えのき)、白米。食後に紅茶、ナッツ。

指先が冷たい。まるで料理人のようだ。

 

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ライブの夜

 

雨。10度。春の嵐。

7時に起きる。

朝餉は、レタスとキュウリ、パプリカ、ハムのサラダ、リンゴ、味噌汁(大根、人参、カボチャ、豆腐、ネギ)、ホットケーキ、バナナジュース、コーヒー。

昼餉は、炒飯、コーヒー。

関東で雪が積もる。満開の桜がその重さで枝がたわんでいる。昨日の穏やかさがあの世のことのよう。

夕餉は、女房が作ったジャージャー麺、中華スープ。

食べ過ぎた昨日を反省して、軽く断食しようと言い交わしたのだが。

女房が誘ってくれて、一週間ほど断食したことを思い出した。空腹を抱えて暮す。ある地点を超えるとそれが快感になる。何事も、そんな快感が遠くで待っている。

ジャズのライブ盤はあまたあるけれど(すべてを聴いたわけでもないが)、これがいちばんと信じているのは『Jazz At the Santa Monica Civic '72』だ。ノーマン・グランツのジェントルなMCで始まるひと夜の夢。ライブを記録したものがあるとするなら、この夜のことは手に取るようだ。

カウント・ベイシー・オーケストラ、オスカー・ピーターソン・トリオ、J.A.T.P.オールスターズにはスタン・ゲッツやロイ・エルドリッジ、ハリー・エディソン、フレディ・グリーンといった面々が顔を揃えている。こんな一夜があったのだ。分けても、カウント・ベイシーをバックにエラ・フィッツジェラルドが歌うShiny Stockingsほど素敵なチューンはない。

あるライブで(それはギタートリオだったと思う)、何かリクエストをと聞かれて僕はShiny Stockingsと言った。ギター弾きなら、カウント・ベイシーのこのチューンを知らぬはずはないと思ったのだ。

彼は、OKと言った。そしてニヤリと笑ってくれたものだ。

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海と城

 

晴れ、のち曇り。13度。

7時に起きる。

朝餉は、バナナとリンゴ、卯の花煮、味噌汁(大根、人参、カボチャ、豆腐、ネギ)、トースト、ラスク、コーヒー。

朝の電車で神戸へ。神戸港から船に乗って二時間ほどのクルーズ。春の湊を滑るように。明石大橋の手前で折り返す。

船上で食すフレンチは、旬の鰆が旨い。紀伊半島、淡路島、四国の島影を見ながらデッキで日に浮かぶ航跡を眺める。

神戸からさらに西へ。姫路で降りて、姫路城へ。着ていたステンカラーコートを脱いでちょうどいいくらい。先月末に化粧直しが終わったばかりの城は白鷺の名がふさわしい姿に戻った。城の桜は真っ盛りで、本丸、西の丸、二の丸と四時間ほどかけて回った。

駅のそばで明石焼き、シラス丼をビールで流し込んだ頃には夜になっていた。

帰り着いたのは9時近く。

観光地を訪れる半分くらいはもう外国人かもしれない。京都は逆転していると聞く。

 

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薄桃色の霞

 

晴れ。未明に雨。15度。

8時に起きる。

朝餉は、リンゴとバナナ、レタスとキュウリ、パプリカのサラダ、ハムと目玉焼き、味噌汁(人参、キャベツ、小松菜、玉ねぎ、豆腐)、トースト、ミルク、コーヒー。

毎日のようにこの家にかかってくる電話。僕の声を聞くと、それは唐突に切れる。声の張りでわかるのだろうか。義母の日々がその電話から透けて見える。詐欺にさらされていた家が真夏まで冷え冷えとしているのには、それなりの訳があったのだと。

元の職場にユニフォームを返却かたがた土産を持参した女房。

車庫の前で冬タイヤを夏タイヤへ履き替えるのを手伝う。女房はもう一人で完璧にできる。

サンドイッチとイチゴ、コーヒーを持って長浜の豊公園へ。長浜城を見上げる公園で桜を見ながらランチ。

午後はずっとあっちこっちの桜を見て回った。城はともかくほかに人はおらず。

夕餉は、卯の花煮、味噌汁(大根、人参、小松菜、豆腐、ネギ)、スパゲッティ・ナポリタン。食後にコーヒーとラスク。

 

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げに恐ろしきは……

 

晴れのち曇り。17度。

6時に起きる。

朝餉は、唐揚げ、玄米ご飯、コーヒー。

8キロをジョグ。桜の花を取り巻く人々がかまびすしく。

昼餉は、抜き。

SF映画3本を続けて。タイトルは『Revolt』、『Alien Predater』、『Kill Command』。どれも絵に描いたような。観ているうちに絶望が始まって、全身が包み込まれ、それが後遺症になりそうな。

夕方の電車で女房が戻る。

買い物がてら、あっちこっちの桜を見て回る。彦根港も運河も。そして彦根城はそぞろ歩く人でいっぱい。

夕餉は、レタスとキャベツを添えたチーズハンバーグ、唐揚げ、野菜たっぷりのスープ餃子、玄米ご飯。食後にコーヒー、人形焼。

東海道線の土産話を聞いたり。

 

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己を名乗るな

 

おおむね晴れ。16度。

8時に起きる。

朝餉は、レタスとキャベツ、キュウリのサラダ、ハムと目玉焼き、トースト、コーヒー。

10キロをジョグ。産業文化会館のそばを流れる運河沿いの桜が六分咲きだ。

遅い昼餉は、トースト、シリアル、ミルク。

リチャード・モーガン原作の小説『Altered Carbon』のドラマ版を観ている。SF小説が苦手なのは、SFであることの必然性が希薄に思えるからだ。滅多にないことだが、名作と言われるSF小説にSF臭はそれほどでもない。サイバーパンクが求めていることの大半はSF由来だが、では成分からSFを取り去ったら(または抽出したら)、その後に残る残留物はどんな結晶なのだろう。

それは、自分探しの冒険譚だったりはしまいか。あまりにナイーブで赤面するが、そういう女々しさこそサイバーパンクの正体ではないだろうか。『Altered Carbon』はウィリアム・ギブソンを祖とする物語成分の本質がよくわかって書かれている。

多分に女々しいのだが、我慢できないほどではない。いちおうハードボイルドである。そこさえ見失わなければ、提示された世界に入っていける。

夕餉は、レタスのサラダ、鳥の唐揚げ、玄米ご飯。

SF小説は苦手なのにSF映画もSFドラマも好きなのは、視覚が本質から目を逸らるせいではないかと思う。

百聞は一見に如かず、それは良い意味でも悪い意味でも。読む『Star Wars』はさぞかし退屈だろう。

一方で『電気羊はアンドロイドの夢を見るか』から『Blade Runner』を具現化できる創造性は大いなる才能ではある。

根源的なことを言えば、わざわざSFと名乗る必要はないのに、と僕は思っている。僕のような偏狭の輩はけっこういるだろう。

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