しつこいくらいの訴え

 

 

 


おおむね晴れ。24度。
7時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、アールグレイ。
春のまっただなかにいる。花も野菜もシジュウカラの鳴き声も、それはもう春なのだと言っている。子どもたちが正装した親たちと帰っていく。入社式を終えた若者の肩を落とした背中。ぽっかり浮かんだ月、味噌漬けした魚を焼く煙、くぐもったピアノの練習曲——どれもが春なのだと訴えている。
昼餉は、妻の作ったキーマカレーのグラタン、コーヒー、クッキー。
ジョギング、7.45キロメートル。
まず、萎びかかっているモクレンが目に飛び込んでくる。それから車道沿いのツジジが咲き始めている。住宅街へ分け入ると藤棚にたっぷりの房が満開を迎えている。ハナミズキはとうに盛りを超えている。
今年の花がてんでバラバラに見えるのは、彼らを惑わすなにかがあるのかもしれない。弘前公園あたりの桜は満開を迎えていて、それもずいぶん早い。
夕餉は、ポテトサラダ、味噌汁(ネギ・油揚げ・豆腐・玉葱・人参・小松菜)、チキンオムライス、赤ワイン、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー、カステラ。