The Power of The Dog

 

 

 

 

 

 

 

曇り、晴れ間あり。8度。

8時に起きる。

朝餉は、冷奴、水菜と油揚げのお浸し、マカロニサラダ、鳥胸肉の唐揚げ、味噌汁(蕪・玉葱・人参・水菜・油揚げ・豆腐)、ご飯、ヨーグルトと蜂蜜をかけたバナナ。食後にコーヒー。

妻は東京へ。青春18切符の旅。クワイアのシニアチームのアテンドや稽古を。レーズンロールの卵サンドを作って2個持たせる。

こちらへの戻りは、今週末。

映画は、ジェーン・カンピオン監督の『The Power of The Dog』。原作はトーマス・サヴェージ。主演のベネディクト・カンバーバッチがカウボーイに見えない。

通底している同性愛について、それと知れないような重奏的な描き方をしているのは原作者の時代背景もあろう。弟が娶った女への嫌悪と、その連れ子の少年への嫌悪が偏愛へと変わる変化の拾い方が少し緩慢だ。

その少年の企みの心理が題名に込められている。冒頭の吐露から結末は窺い知れる。少年がひとり馬に乗って炭疽病で倒れた牛に歩み寄るシーンでそれは確信に変わる。ショッキングという惹句で煽るほど唐突でも複雑でもない。物語としては単調だし、無垢の心などという少年性をトーマス・サヴェージははなから信じていない。ウサギの解剖のシーンは秀逸だ。

主人公を性の目覚めへと誘った男の本質を見抜く少年の知性と、その知性を分け合う存在として少年を見始める主人公の知性の交わりは『ブローバック・マウンテン』より鮮やかである。

夕餉は、マカロニサラダ、明太子、ご飯、缶チューハイ、チョコレート。

 

 

 

 

 

 

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