ジョイスのではないUlysses

 

くもり。19度。

6時に起きる。

朝餉は、マンゴーを添えたヨーグルト、短冊切りにした長い芋の甘酢和え、サツマイモの甘露煮、大根・こんにゃく・練り物・豚バラ・ジャガイモの煮物、焼き鮭、味噌汁(人参・ブナシメジ・玉葱・油揚げ・豆腐・ほうれん草)、ご飯。

本を求める。サン=テグジュペリ著、堀口大學訳『夜間飛行(原題:Vol De Nuit)』(新潮文庫)。

この家にいると、両親と姉には暮らしがあって、僕にはないことが身に迫る。それは三人にもわかっている。じき帰っていく、という目がある。それが、どこかで突っ込んだ話をする空気を阻んでいる。

なんだかんだ言って優しい人たちなので、僕をどこかで不憫に思っている。早く帰させてやりたいという気持ちも。

姉の負担を減らすことは急務だが、父の存在がそれを阻んでいる。同じ問題を抱えている家族は、この国に掃いて捨てるほどいる。

昼餉は、菓子パンとミルク。

ケアマネさんが訪う。父の介護度のことやショートステイのこと、母の歯科入院のことを1時間半ほど。空きがあれば、今月後半からショートステイを導入することに。施設での父の反応は予測できるが、帰宅後の変化がいちばん気になる。その反応は予測できない。

母の糖尿病の献立が手強そう。

早い夕餉は、さつまいもの甘露煮、鳥の照り焼き、朝の煮物の残り、ご飯。

就寝前に、両親は鮭のおにぎり。

歯磨きを父が厭い、僕に怒鳴りちらす。その前から、うんざりしていた。父は、そんな僕を感じ取っていたと思う。

Macで使うエディタ、Bearに続いて、Ulyssesを導入することに。BearもUlyssesも骨格となる設計やマナーは似かよっている。だが、なんといっても、タイプライター・モードを持っているところがUlyssesの魅力。入力環境と出力フォームを分離した設計が、わかりやすいといえばわかりやすい。それでも、stoneのアップデートを心待ちにしている。

静謐な入力環境への傾倒は、MS Wardのアンチテーゼだが、ファイルという概念の希薄化についてはしっくりこない。そう感じるのは、時代遅れなのだろうか。

昨日の夕刻から、雪虫の群舞。