三体のこと

 

 

 

 


晴れ。14度。
7時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(サニーレタス・キャベツ・大根・大豆煮・チーズ・カニカマ・バジル)、味噌汁(大根の葉・油揚げ・豆腐・玉葱・人参・大根)、卵サンドイッチ、アールグレイ。食後にコーヒー。
『三体』という小説が世間でどう評価されていようと、ぼくはどうかとおもう。彼の国の体制がどれほど不幸な道を辿ったかは、今の姿を見ればうかがい知れる。そこで作家となることの決意は想像もつかない。だが、感心しないのだ。この作家のヒトというものへの眼差しが。SFというジャンルをわざわざ設けて、そこで展開される物語のありようにぼくはさほど興味がない。物語をジャンルに刻むことは己れに対する過小評価だと、作家自身は思っていてほしい。なにはさておき、ヒトが描けない作家がアイデアに頼って書く物語にぼくは呆れてしまう。
昼餉は、豚まん、パン、コーヒー。
大昔、『Star Wars』か『Close Encounters of the Third Kind』かで論争が起きた。面白いと思う方を選べ、と。どちらも荒唐無稽の物語だが、SFという土俵でのことだ。おおかたは前者を選び、それは伝説となり、大きな樹へと育った。
ぼくは後者に与する側だ。それは今も変わらない。焦燥というものの具体的な描き方はウィリアム・ワイラー監督の『The  Collector』やマーティン・スコセッシ監督の『Taxi  Driver』とともに語られるべきものだと思うからだ。衝動や焦燥を描くことは、物語の大切な扉なのだ。それはSFというジャンルに身をやつしても隠しようがない。
夕餉は、こんにゃくと竹輪の甘辛煮、マカロニと鶏胸肉のグラタン、味噌汁(小松菜・玉葱・大根・蓮根・人参・油揚げ・豆腐)、フランスパン、ビール、ウィスキー・オンザロック。食後にルイボスティー、甘栗。