縁は異なもの

 

 

 

 

 

 

 

 

晴れ、のち曇り。パラつく。11度、

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、キャベツ・バナナ・チーズのサラダ、味噌汁(大根・玉葱・人参・油揚げ・豆腐・ネギ)、ハムをはさんだ卵サンドイッチ、アールグレイ。食後にコーヒー。

妻と長浜の文具店へ。あいにくの臨時休業だった。たまたま臨時休業だったのは2回目。縁の薄さを思う。

長浜の市街へ。図書館でちょっとすてきな発見。たまたま手にした『暮らしの手帳』に子どもたちの詩が載っていて、たとえばこんな詩だった。

 

 豆がへんしん

                   3年 中山蒔郎   

 

 オラがふだん食べている豆は

 やわらかいけど

 今日畑でひろった豆は

 すごくかたかった

 白い豆がほとんどだった

 こんなかたい豆が

 あまいあんこになるなんて

 信じられないな

 この詩を書いている時に

 かあちゃんは

 消しゴムと白い豆をまちがえてた

                  (音更町立音更小学校)

 

『サイロ』という子どもの詩集に載ったものだが、詩集を編む母体となっている『サイロの会』は62年前に北の大地に生まれた。六花亭の創業者である小田豊四郎さんが福島県郡山で創刊された『青い窓』という詩集に感動したことが発端という。

そこまで読んで気づいた。

『サイロ』は六花亭の真駒内本店で手に取った覚えがあった。父の葬儀の引出物を見繕っているとき手にしたのだった。そんなことを思い出した。

図書館から歩いて黒壁スクエアへ。アーケードのなかほどに目新しいビルが建っていて、そこの1階にD&Departmentがプロデュースしたショップが営業していた。開業は1年前なのに気づかなかった。滋賀県の麻布に代表される地場商品の品揃えは見応えがある。同社の奈良支店が品揃えに力を貸しているという。加えて発酵をテーマにした商品開発が目玉で、味噌やチーズをガラス越しのブースで仕込み販売している。D&Departmentの社長さんは47都道府県の名品を掘り起こして流通させることを商売にしている。その企業姿勢がグッドデザイン賞を受賞した際に親交を結んだのだった。

店舗の中にはやまなみ工房の方々が作った作品が置いてあり、陶器のお地蔵さまを2つ求める。ギャラリーで明後日から開催の展示会でやまなみ工房の絵が展示即売されるという。店舗の社長さんの案内で一足先に拝見する。作品がとてもチャーミングで言葉を失う。見ていると多幸感に包まれる。

開催前だったけれど好意に甘えて2点求めた。来年3月の会期末に僕らの手元に絵画がやってくる。その絵を思い起こすと心が浮き立つ。

文具店が休業していなければ、それ以降の出会いはなかったかもしれない。めぐりあわせてくれたと思う。

夕餉は、味噌汁(大根・玉葱・人参・ネギ・油揚げ・豆腐)、ポークカレー、赤ワイン。食後に紅茶、クッキー。