陰影の浮世絵

 

 

 

 

 

 

 

曇り。11度。

7時に起きる。

朝餉は、キャベツ・大根・ツナ・チーズのサラダ、味噌汁(白菜・人参・大根・ネギ・豆腐・油揚げ)、ハムとピーマンを乗せたチーズトースト、アールグレイ。食後にコーヒー、最中。

売りに出ていた土地が、先月末に売れてしまった。義母の畑を宅地にする妻の目論見は潰えた。

NHKの将棋と囲碁トーナメント。将棋は、中盤でAIが第1候補とした角を切る手を解説の稲葉陽8段が「ちょっと勇気がいりますね」と言って退けた。

角交換をした後手の弱気とは対照的に先手は左桂が攻めに活かせ、逆に角を切ってそのまま優勢として寄り切った。勇気がいると退けた一手が、まさに勝負を分けた格好だった。そうした考察を対局中に解説者は見極めようとしなかった。ほかの手はともかく、その一手にこそ解説は必要だったと思う。

囲碁は名人と天元の若者ふたりの戦いだったが、天元の関晃太郎さんが中押し勝ち。芝野虎丸さんはNHKトーナメントとの相性が良くない印象だ。寄せに入る直前にAIは天元に90%近い優勢を与えて、そのまま勝負がついた。AIの先読みは確かだった。

昼餉は抜いて、茶菓子をコーヒーとともに。

日曜美術館のアートシーン、渋谷の太田記念美術館で開催中の「闇と光 ―清親・安治・柳村」が面白そうだ。明治初期に西洋からもたらされた油彩画・石版画・写真といった表現技術を浮世絵に取り入れた作品が見られる。小林清親、井上安治、小倉柳村らによる陰影の強いコントラストの浮世絵。

18日まで開催中だが……。

うっかりするとニュースを読んでいるのはAIだったりする。AIの描いた絵も当たり前になりつつある。

夕餉は、サツマイモのレモン煮、キャベツを添えたビーフコロッケ、味噌汁(大根・人参・油揚げ・豆腐)、ポークカレー、赤ワイン。食後にピーナッツ、紅茶。