一瞬のモノづくり

 

 

 

 

 

 

曇り、午後から雨。17度。

7時に起きる。

朝餉は、リンゴジャムとヨーグルトをかけたバナナ、キャベツを添えた目玉焼き、味噌汁(玉葱・人参・小松菜・油揚げ・豆腐)、ピザトースト、豆乳。食後にコーヒー。

妻が「ユニクロのパンツってすぐ膝が抜けてしまう。どうしてこんなに酷いんだろう」とこぼす。確かに、ユニクロの服は1回洗濯したら素性がわかってしまう。でも、そればかりではない。

ユニクロが、後にも先にも正真正銘のチノパンを作ったのは14年くらい前だろうか。生地に東洋紡のDIA5500を使い、ガッチリとしたファスナーはYKKのプレミアムユニバーサルで、腰裏や袋布に厚手綿100のヘリンボーンスレーキというおごりようだ。

試着室に入り、着替えて後ろポケットに手を入れた瞬間にその凄さが伝わってきた。

都合、10本ほどを求めた。あの値段ではもう作れないだろう。そういうモノづくりがユニクロにもあったのだ。たまたま買えることができた。幸運だったのだと思う。あのチノパンを作った企画スタッフは今、どうしているのだろうと思う。

妻は、フーンと言って僕のチノパンを撫でる。ヨレヨレ一歩手前だが、僕のチノパンはそれしかないことを彼女は知っている。

夕餉は、カボチャの甘煮、大根・サツマイモ・鯖のほっこり煮、味噌汁(玉葱・人参・油揚げ・豆腐・小松菜)、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後にほうじ茶、カステラ。