ちなみに、山猫は未読

 

 

 

 

 

 

 

雨、のち曇り。19度。

8時に起きる。

朝餉は、リンゴジャムとヨーグルトをかけたバナナ、キャベツと大根・ツナのサラダを添えたスクランブルエッグとソーセージ、味噌汁(玉葱・人参・小松菜・油揚げ・豆腐)、トースト、豆乳。食後にコーヒー。

 

ジュゼッペ・ランペドゥーサ著『リゲーア』より抜粋――。

 

「失敬、もう少ししたら低い声で話さなければならんのだよ。大切な話は大声で話すべきものではない。〈愛の叫び〉や憎しみの絶叫は、オペラか無教養な人間たちの間に見られるものだ。もっともこの二つは同じものだが。(中略)君のその瞬きはとても下品だぞ。わたしの言っているのは本当のことなのだ。本当だし、それどころかわたしはそれを誇りに思っている。われわれカターニア出身の男は、自分の乳母を妊娠させるほどの能力の持ち主だという評判があることはわたしも承知している。多分本当だろう。しかしながら、わたしは違うのだ。わたしがあの頃やっていたように、夜となく昼となく古代の女神や半女神に接触していたら、サン・ベリッリオの遊里に足を踏み入れて、そこの宿の階段を登ろうなんて気持ちはまず失せてしまうのだ。(後略)」

 

鉄道開業150年とかで――妻と電車に乗って最寄りの大きな駅へ。最初にこの国を走った列車は、新橋から横浜へ。大久保利通や大隈重信らが先頭の車両に乗ったというが、西郷隆盛の姿はなかったらしい。列強が侵略してこようとしているとき、大金を投じて汽車を走らせている場合ではない、と反対したと聞く。今も議論の芯は変わっていない。

液晶ディスプレイに大きな窓、座りやすいシート――この150年がもたらした変化より、名も知らぬ者が乗り合わせるという、いつの時代も変わらぬ暮らしの景色。変わらないことの大事。

デパ地下を彩る栗料理やお菓子のあれこれ。

夕餉は、納豆、キャベツ・ピーマン・小松菜・ソーセージの卵とじ、大根・サツマイモの煮物、焼き鯖、味噌汁(玉葱・人参・小松菜・ネギ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー、カステラ。