対峙と相克

 

晴れ。23度。

8時に起きる。未明まで眠れず。

朝餉は、グリーンレタス・キュウリ・パプリカ・カニカマのサラダ、コンソメスープ、トースト、紅茶。食後にコーヒー。

妻の留守のあいだに、と少しずつ断食に挑戦しようとして果たせないでいる。脳みそが甘味を欲しがる。人工の甘味を欲しがるあたりは、いかにもだ。わかっている物事に対しては躊躇がない。直線的といえば聞こえはいいけれど、要は短絡的なのだ。

そういう舐めきった考え方は、僕の根っこにある素が露呈したものだが、脳みそはそういった観察を嫌う。観察というより、突き放しのスタイルとでもいおうか。

こういう対峙の仕方は、『エクソシスト』で女の子に憑依する悪魔の感じに似ている。

己に気づいていない。本性と呼べるものが備わっているとしたら、その半分も僕らは知らないのではないかとさえ思う。理性とは無縁だった数千年前の面影が、相変わらず僕らを動かしているのに、なんと呑気なことだろう。

ジョギング、10.03キロ。西北西の風。

爪先を蹴り上げて、フォアフットを使って跳ねるように——唱えながら走っているとスピードが上がる。忘れていた感覚。

昼餉は、シリアル、バナナ、コーヒー。

オリンピックの聖火が家のそばを走ったらしいのだが、街は何事もなかったように静まりかえっている。

妻からメッセージ。自治体からワクチン接種の予約券が送られてきたと。アクセスしたらどの診療所もいっぱい。次の予約は来月2日。

妻のほうがよほど聖火を気にしている。気配さえない様子を報告したら、不思議がっている。

夕餉は、中華スープ、チャーハン、赤ワイン。

 

 

f:id:Tosshy:20210529113637j:plain