シワだらけ?

 

晴れ。35度。

7時に起きる。

早くに起きた妻は、一人で清岸寺へ墓参。

朝餉は、バナナ、キャベツ・パプリカ・大根・コーン・カニカマのサラダ、目玉焼きとハム、トースト、豆乳、麦茶。食後にアイスコーヒー。

この家でいちばん涼しい場所は、エアコンを新調した台所だ。ついに午前中から動かすことに。妻はそれでも自室に行く。サーキュレーターの様子を見たが、案の定というべきか暑い空気を掻き回しているにすぎない。

昼餉は、菓子パン、アイスコーヒー。

5キロをジョグ。走る人はおろか人影も見当たらず。みんなが閉じこもっている。

寒くてもなかなか死なない。地球の長い歴史の中でヒトが生き延びられたのは、寒い時期を乗り越えられたからだ。遺伝子が寒さを織り込んでいる。だがこれからは、暑さへの対処が種の生き残り条件になる。

今、生き残っているのはほとんどが暑さに弱い種だ。ほとんどの哺乳類は、熱くなった体を冷却する仕組みが整っていない。呼吸と心拍が連動していないヒトはまだマシな方だが、そんな僕らでさえ、熱中症で簡単に命を落とす。

地球の温度を上げ続けている僕らがエアコンを使ってさらに温度を上げる。走っているとよくわかる。僕らがもっぱら作り出している街中の熱風は、自然へと流れ込んでいる。

夕餉は、冷奴、卯の花、餃子、シーフードと夏野菜カレーの残り、モヒート、麦茶。

部屋に居るときはエアコンをつけっぱなしにしろとテレビが言っている。電力需要のことも、環境への言及もない。いよいよ外へ出られない。そして熱帯夜に老人が死んでいく。

数百年後――生き残っているとしたら、ヒトの体表面積は何割増しになっているだろう。