狐の言葉

 

晴れのち曇り。26度。

7時に起きる。

朝餉は、レタスとキュウリ、パプリカ、玉ねぎのサラダ、味噌汁(人参、玉ねぎ、カボチャ、豆腐)、さつま揚げと目玉焼き、トースト、豆乳、紅茶。食後にアイスクリームとコーヒー。

本を求める。サン=テグチュペリ著、稲垣直樹訳『星の王子さま』(平凡社ライブラリー)。あとがきで、稲垣さんは翻訳の底本を明記されている。6冊目にして初めてのことだが、これを切望していた。

すべての翻訳者はそうすべきだと思うが、守っているのはごくわずかだ。甘く見られている。そんな気がする。明記できないのか、するつもりはないのか。知らないとは言わせない。翻訳者を名乗るなら、最低限のことは守ってほしいものだ。

昼餉は、抜き。

12キロをジョグ。

映画はクリストファー・マッカリー監督『Mission : Impossible - Rogue Nation』。トム・クルーズおなじみのシリーズはこれが5作目。レベッカ・ファーガソンとショーン・ハリスがいい味を出しているものの、脚本と演出が凡庸だった。ちなみに、この2人は6作目にも出演している。007シリーズみたいになってきた。

酒を求める。『White Horse12年』。このウィスキーよりジョニ黒のほうが安い。それが気になる。いっときのBallantine's 12年と同じ手法でジョニ黒を売るワケが知りたい。それとも、店がかき回している? そうかもしれないが。

そもそも、White Horse12年ってなんなのだ? 買ってから尋ねている僕はまともじゃない。ちなみに、味はまあまあだ。メートル原器はもちろんジョニ黒12年だが。

夕餉は、味噌汁の残り、炒飯、不思議なウィスキーの続き。

夜、新潟で大きな地震。

『星の王子さま』のキーワードは、狐の使う言葉にあると思う。一緒に遊ぼう、と王子さまが誘うと、狐は、君とは遊べない。僕はまだ飼いならされていないから、という。この飼いならす(英語でtame、仏語でapprivoise)がずっと引っかかっている。訳者によって使う言葉はさまざまで、仲良しになる、なじみになる、なついていない、そして、飼い慣らされていない。

最初は、人に慣れていない、という意味くらいだと思っていたが、ニュアンスが違うかもしれない。狐とのこのあたりのやり取りは興味深い。

 

f:id:Tosshy:20190619103739p:plain