晴れのち曇り。7度。
6時に起きる。
朝餉は、竹輪と野菜の卵とじ、リンゴとバナナ、味噌汁(大根、人参、玉ねぎ、豆腐、ネギ、ジャガイモ)、バゲット、コーヒー。
女房の出勤日で弁当を。
たとえば、血管が拡張して末端まで血液が行き届く。血流が肉体を高揚させる。代謝が促され、頭頂がちりちり、視界が明るくなる。それぞれの器官が脳へ代謝分泌する。絶好調みたいだよ、と。脳はヨシヨシと器官に返事をする。その調子で行こうね、みんな。
一方で、脳はこんなふうにも思う。こいつらの言うことをぜんぶ聞いていたら、いざという時の蓄えがなくなっちまうな。もっと脂肪が必要だし、糖だって欲しいよな。
そんなことを密かに考える。そして手を抜くのだ。
できるだけ動かずにいることを編み出す。統率し、計画し、備える。それは、手抜きという形で表層にあらわれる。器官が取り戻そうとしても、許さない。そして、病となる。
昼餉は、ラスクとコーヒー。
備えることが、滅びにつながっている。一見すると真逆だが、脳はそう思っていない。
生殖が終わったら、次代を生かすことに専念する。すべての生物がそうであるように、脳は種を繋ぐことを最上の使命にしている。
そういうことを、僕らは個々の問題以上に敷衍して考えない。意識は脳の深層と繋がっていない。
脳は己を殺してでも、種を保存させることに命を使うのだ。
器官と脳の狭間にあって、意識はその断絶をどのようにつなげようとしているだろう。または、乖離を乖離として放置しているだろう。
僕らの気分は、意識と器官と脳の作用をどう反映しているだろう。
夕餉は、ポテトサラダ、味噌汁(大根、人参、サツマイモ、玉ねぎ、豆腐、わかめ、ネギ)、チャーハン、赤ワイン。食後にコーヒーとチョコレート、ラスク。