何事も、ひと手間

秋晴れ。
六時に起きる。
朝餉は、キャベツとハム、目玉焼きのサラダ、味噌汁(大根、人参、カボチャ、油揚げ、豆腐、エノキ、長葱)、林檎のパン、バナナときな粉、蜂蜜のミルセクーキ、アールグレイ
女房は講習会で、いつもの弁当を。
入り側書斎でキーを叩く。
昼餉は、アーリオオーリオ・ペペロンチーノ。
十二キロをジョグ。夕陽を受けて蚊柱がちらほら。
ペントレイのような木の小皿が義母の持ち物の中から出てきた。塗り絵に使っていた色鉛筆とともに。文机に置いたら、そこだけ借り物のようになってしまった。いや、実際に借りたのですが。
夕餉は、マカロニサラダ、クリームシチュー、味噌汁の残り、玄米ご飯。食後にチョコパイと珈琲。
AppleはOS群のパブリックベータ・プログラムを新たにはじめた。HighSierraは10.13.2、iOSは11.2のそれぞれβ1がリリース。
ささやかな行き違いに端を発した義姉と女房のぎくしゃくを見ていると、先にさっさと謝ってしまった方がいいのにと思う。どうしてわかってくれないの――だいたいの発端は自分でも気づかぬ意地の張り合いみたいなものだ。
この家には短冊に書かれた警句の墨書が飾られている。『お互いさま』とか『あなたとの出会いに感謝』とか『今日を大切に』とか。墨書の傍らには、可愛らしいお地蔵様なんかが描かれている。年寄りの手習いを義母がいただいて飾ったのだろうか。
書かれていることを心がけている人は、そういう墨書を必要としないだろうなと思う。掲げられている数ほど、その逆の心根が浮き上がってくるようだ。妬みや嫉み、怒りが渦巻いている人の世に都会も田舎もないが、人のつながりが密な土地の方こそ、そういう心情を感じとる機会は多いかもしれない。
哀しい顔の女房に、気づかなくてごめんねと書いてメールしたらいいんだよ、と言った。義姉はすぐにわかることだろう。
僕が偉そうに言うのは、他人事だからだ。