僧よりよほど修道のごとし

 

 

 

 


曇り、少し雨。19度。
7時に起きる。
朝餉は、サラダ(サニーレタス・キャベツ・大根・大豆煮・カニカマ・チーズ・バジル)、味噌汁(小松菜・むかご・油揚げ・豆腐・玉葱・人参)、ピザトースト、アールグレイ。食後にコーヒー。
『All The Things You Are』を聴いていて、ああそういえばと調べたら、やはりジェローム・カーンはこんなことを語っていた。
「芸術家なら無頼な生活をするのが当たり前で、気の向いたときに好きに仕事をすればよい」というような神話を信じておらず、「インスピレーションが突然肩をたたくのを待ってるような人間は仕事を変えたほうがいいだろう。毎日何時間かピアノの前に座っていれば、たとえすぐには名曲が生まれなくとも、いいアイデアや何小節かの良いメロディを生み出すことができる。それが集まって良い曲ができていく」。
Wikiからの抜粋だが、 井上一馬著『ブロードウェイ・ミュージカル』(文春新書)からの孫引きらしい。原典はわからないものの、カーンがもし言っていなかったとしても、それならそれでいいかという気になる。なぜなら、カーンはそうやって『All The Things You Are』の芳しい音を紡いだと思うから。昨夜の坂本龍一さんのドキュメンタリーを見ていて、カーンの言葉が思い出された。レイモンド・チャンドラーをはじめとして多くの作家も異口同音に書いている。彼らの暮らしは、外見には修道僧もかくあるやであったろう。

昼餉は、菓子パン、コーヒー。
ジョギング、4.21キロメートル。降り出しそうな雲。
コーマック・マッカーシー著『通り過ぎゆく者』より——

(前略)いいかい、ダックレサンスと彼は囁いた。世界が何でできているかきみは決して知ることができないだろう。一つだけ確かなのはそれが世界でできていないってことだ。現実を数学的に記述することを突き詰めれば何が記述されているかを見失うことが避けられない。どんな探究もその対象を押しのけてしまう。時間のなかの一瞬は可能性じゃなくて事実だ。世界はきみの命をとるだろう。でも何よりもそして最終的に世界はきみがここにいることを知らない。きみはそれを理解しているつもりでいる。でも理解しちゃいない。心の底から納得しちゃいない。理解していたら恐怖に駆られるだろう。だけどきみは恐怖に駆られていない。今はまだ。さて、それじゃ、おやすみ。

夕餉は、フレンチフライを添えたささみ肉のレモンバジル唐揚げ、味噌汁(菜の花・むかご・玉葱・人参・サツマイモ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯、赤ワイン、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー、クッキー。