時間的観念が生得のヒト

 

 

 

 


晴れ。8度。
7時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(レタス・キャベツ・大根・チーズ・カニカマ・バジル)、里芋の煮っ転がし・ハム・目玉焼き、味噌汁(ナメコ・大根・玉葱・人参・油揚げ・豆腐・ネギ)、バターをぬったトースト、アールグレイ。食後にコーヒー。
妻はクワイアの稽古へ。夜遅くに戻る。
日が昇るにつれ、雪が解けていく。それでも人やクルマの影はまだ薄い。
昼餉は、ミルクをかけたチョコとナッツのシリアル、コーヒー。
いくつか観た映画では、これが印象的。岨手由貴子監督『あのこは貴族』。原作は山内マリコの小説。東京・松濤の旧家の娘を描くことで東京の階級社会を見つめている。淡々と描く姿勢が、この監督の物腰とは必ずしも一致してはいないのだろうけれど、それは日本女性を女性たち自身が分断する風潮への何気ない会話の撮り方に見てとれる。背後にある男性への眼差しも、この監督は柔らかい。それが批判的ではないところに、彼女の批評性が埋め込まれている。ついでに観た短編『アンダーウェア・アフェア』にも状況を見逃してなるものか、という柔らかい姿勢を背後に感じた。
厳然として存在する階級を描くのは、とてもむずかしい。この監督は、そのあたりの時間的な観念について特殊な才をお持ちらしい。音楽家が必ずしも絶対音感を必要としないにもかかわらず、音感のいかんともしがたいところに行きつく観念があるように、映画監督にも時間の観念に対するある種の絶対性は求められる。岨手由貴子という人からは、それを強く感じる。
夕餉は、赤飯、海苔太巻き、あたたかいそば、かりんとう。
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