東へ

 

 

 

 

 

 

 

曇り、のち晴れ。12度。

7時に起きる。

部屋を掃除し、荷物をまとめて、妻と駅へ。

青春18きっぷを使い、東海道線を自宅へ帰るほぼ各駅停車の旅。

世間は昨日が仕事納めで、電車は帰省やらでさっそく混んでいる。大垣、豊橋、島田、熱海、小田原あたりで乗り換える。温泉場に向かう家族は年明けまで旅館だろうか。

富士山は頂きに雪が舞いあがっている。7合目あたりを過ぎる薄い雲。目を転じると、伊豆の海は輝いていた。

本を読み、うとうとし、景色や旅人の姿を眺める。今日の時は思っているより足早にすぎる。

遅い昼餉は、ターミナル駅のそば屋でかき揚げ蕎麦。関東に帰ってきたことが汁の色味でわかる。

夕方、家に着く。関東はずっと晴れ。居間には昼間の暖気が残っている。すきま風がない、当たり前のようでいて自宅に帰ってきてわかるありがたみ。書斎の小さな電気ストーブの威力がわかる。

注文した本が届いている。若菜晃子著『岩波少年文庫のあゆみ 1950--2020』(岩波書店)。

夕餉は、ワンタンスープ、五目おにぎり、ウィスキー・オンザロック。食後に玄米茶、歌舞伎揚。