祝福するライトウェイト

 

 

 

 

 

 

 

晴れ。11度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、キャベツとウィンナーソーセージの卵とじ、味噌汁(大根・人参・白菜・ネギ・油揚げ・豆腐)、ブルーベリージャムのトースト、アールグレイ。

妻と長浜の居川屋へ。注文の菓子折りを受け取ってから叔母の家へ。昨年他界した義叔父の1周忌。読経は2時間ほど。

去年の本葬で喪主を務めた従兄弟は、ロードスターのNDを買って叔母の不興をかっているそうだが、「いいクルマを手に入れたね」と話を向けると、「それがね、腰が痛くてほとんど乗れてないんですよ」と笑う。

シートが腰に堪えるらしい。「もったいないな……」と言いながら笑い合う。笑うしかあるまい。年をとって求めたオープンカーに腰をやられるなんて。

叔母が苦々しく見ていようが、そんなことは関係ないのだ。一度の人生にオープンカーが必要だと気付いたのなら、その人は祝福されたのだから。

いったん帰宅して、着替えてから伊吹山麓の蕎麦屋へ。ニシン蕎麦。汁に完膚なきまでに打ちのめされる。どれだけの諦念の先にその味はあるのだろう。

薬草の里のバザール会場に寄って、ほうじ茶ラテなど。夜のライトアップが本番らしい。それでも駐車場は満杯。

会場の向こうに初冠雪した伊吹山の頂上あたりが覆い被さる。吹き下ろす風に背筋が曲がっていく。

長浜で妻がジーンズとスニーカーを求める。

分け合った供物の菓子で腹を満たす。

遅い夕餉は、即席のカレーをかけた玄米ご飯を少し。