失った暮らしの記憶

 

 

 

 

 

 

 

晴れ。18度。

5時に起きる。

荷造りをして、妻とバスタ新宿へ。

朝一番の名古屋行きに乗る。新東名は事故で渋滞。3回の休憩を挟んで、到着は2時過ぎ。

昼餉はサービスエリアでおにぎりやらパンを少しずつ。

高速は予定より45分の遅れ。名古屋から東海道線に乗り換え岐阜・大垣経由で米原へ。4時過ぎに着く。こちらは関東よりずっと寒い。エナガが駅前の樹に群れている。冬羽の白が冷たい空気に浮かびあがる。

夕餉は、近所のラーメン屋で。妻は天津飯と餃子、僕はネギラーメン。家に帰って二人でレモンサワー。

夏が来るまえに自宅に帰ったので、こちらは夏物の衣類が出ている。どんなふうにして暮らしていたのかきれいさっぱり忘れている。札幌では母がまだ生きていた。ダメだ、思い出せない……。

部屋の衣類やバッグ、革小物にカビがついている。