彼女の匂い

 

 

 

 

 

 

曇り、のち晴れ。28度。

7時に起きる。

朝餉は、トマトとチーズのカプレーゼ、ポテトサラダ、バタートースト、ヨーグルトとリンゴジャムをかけたバナナ、豆乳、ザクロ酢ジュース、コーヒー。

ミンゲラ監督の映画『イングリッシュ・ペイシェント』は数年に一度のタイミングで観る。’96年のアカデミー作品賞をとった秀作だが、主演女優賞にノミネートされた人妻役のクリスティン・スコット・トーマスにいつも見入ってしまう。

マイケル・オンダーチェの原作を読む時も、彼女の風貌が常に頭にある。彼女の奥底にあるさまざまな性を堪能できる。恋する女を演じさせると、この人は特有の存在感を醸しだす。どこか普遍性を感じるのは、彼女の中の女性性に彼女自身が忠実だからだろうと思う。演じているのに、滲み出てしまう女性性のことを品性と言ってもいいだろう。

彼女の体から発せられる恋の匂いが、すべての男たちの若かりし日々を彩った女を掘り起こしていく。

オンダーチェが描いた人妻をクリスティン・スコット・トーマスにキャスティングした時点で、この映画は約束されたのだと思う。

夕餉は、巻き寿司と稲荷寿司、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー、アイスクリーム。

Appleは、macOS 13 Venturaのパブリックベータ・プログラムを更新して、β5をリリースした。開発者バージョンのβ7にあたるもの。Linnのアプリは相変わらず認識されない。