兆候としての存在

 

 

 

 

 

 

晴れ、のち曇り。28度。

7時に起きる。

朝餉は、ハム・目玉焼き、リンゴジャムを塗ったトースト、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、ミルク、コーヒー。

NHKの将棋と囲碁トーナメント。藤井聡太竜王が伊藤匠5段を下す。対局はもちろんだったが、渡辺明名人の解説はタイトルホルダーらしく示唆に富んだものだった。彼の説明によって、藤井竜王の差し回しの特異性が浮き彫りになった瞬間がいくつもあった。タイトルをかけて戦い続けている相手を好奇の目で見続けている。畏怖の念が混じっている、その視線が好ましく感じられる。

もっとも、中盤でAIの予想手を即座に退けてしまい、それ以上に言及しなかったのは残念だった。視聴者の多くは聞いてみたかったのではと思う。

ジョギング、8.15キロメートル。

少しずつ体が絞れていく。

食事の量をそれに伴って減らす。脳が渇望しているのが手に取るようにわかる。意思で御することのできない部分が脳にはあって、それはひょっとしたら僕らの生理の大部分かもしれない。脳の渇望が、こちらへ訴えてくる。食にまつわるサインはわかりやすく、そのぶんだけ強い。

夕餉は、冷奴、鶏肉と夏野菜の中華炒め、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー、アイスクリーム。