狂気は、正気を装っている

 

 

 

 

 

 

曇り。20度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、味噌汁(小松菜・シメジ・油揚げ・豆腐・大根・玉葱・人参)、トマト・レタス・チーズ・卵焼きのサンドイッチ、紅茶。食後にコーヒー。

ロシア人は、プーチンのことをどう思っているのだろう。とくに年寄りたちは。彼らがプーチンに見ているのは、どんな姿なのか。それとも、何も見ていないのか。

実は、己だったりするのか。

昔の日本人も、今のロシア人も、どこかでつながっている気がする。

狂気を狂気とも思わない狂気。それが彼らに宿っている。

僕らも、その狂気を宿している。

忘れたふりをしているだけだ。

 

棚が必要だ、と。誰かがのたまう。

棚さえあれば、すべて片付く。

散らばっていたものごとの見晴らしがきく。心の隅々まで見通せそうだ。

――そうやって、棚に姿を変えた何者かがやってきて、どこかそのあたりとか頭の中とかに居座る。

僕は45リットルぶんの衣類やらをさらに整理するため、残すと決めたぶんまで見直す。

そうやって繰り返していると、捨てたはずのものたちが、衣装ケースの隅っこで安穏な惰眠を貪ろうとしている。こっそりと。

夕餉は、高野豆腐、野菜をのせた水餃子、味噌汁(小松菜・油揚げ・豆腐・大根・玉葱・人参・シメジ)、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック、レモン酎ハイ。食後にアイスクリーム。

連休が終わって、コロナ禍の7波だかが来ようとしている。欧米はマスクを外して暮らすところまで来ている。僕らは、彼らのような集団免疫を持っていない。4回目のワクチン接種を始めた自治体がニュースになっている。

今日も、みんなマスクをつけて歩いている。いつの間にか、海外とでは風景が変わっている。

集団免疫について、この国の役人たちは最初からわかっていたフシがある。死者を出してもいいから、早いところ感染した方が強い体制を維持できる。その思惑とは裏腹に、この国の感染者はそれほど増えなかった。ヒステリックなマスメディアが、マスクを半ば義務化することに関与した。

律儀にマスクをつける国民性――狂気の発露の一つかもしれない。