くれぐれも、お父様にはご内密に

 

 

 

 

 

 

雪、のち曇り。2度。

9時に起きる。二度寝。

朝餉は、バナナ、ブルーベリージャムのトースト、ミルク。

映画は、今泉力哉監督の『アイネクライネナハトムジーク』。原作は伊坂幸太郎。三浦春馬が主演。この映画は、伊坂幸太郎という作家を生み出すきっかけになった斉藤和義の存在なしには語れないらしい。テーマ音楽の『小さな夜』は斉藤和義の書き下ろし。

伊坂に請われる形で監督を務めた今泉は、所々にありがちなシーンを性懲りも無く差し挟みながら、全体の印象をすっきりまとめている。バスを駆け足で追いかけるといった陳腐なところは原作にあるのだろうが、僕らを付き合わせるだけの力がどこにあるのか、最後までわからなかった。

苦しい状況にある女子高生に手を差し伸べる、そのユーモラスな知恵が映画全体のトーンを決めているのかもしれない。これも原作によるのだろうか。修羅場に割って入る市井の人にとって、窮余を打開できる知恵。

その知恵を形にする勇気が問われると思うのだが、そこに言及はない。ユーモアこそ武器だと僕らを納得させる、その出どころもよくわからないまま映画は進んでいく。

立ちすくんだまま、困惑したような顔つきの監督が常に映画を支配している。

『小さな夜』のリズムは斉藤和義のアイデアだろうか。ドラマーのリズムパターンが心地いい。

夕餉は、クリームシチュー、ご飯。食後にかりんとう、白湯。

 

 

 

 

 

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