見えないけれど、伝わってくる

 

 

 

 

 

 

 

 

晴れ、のち曇り。22度。強い巻き風。

6時に起きる。

コーヒー。

妻は名古屋経由で自宅へ。バスの旅。お好きな席にどうぞ、と言われるほどの空席とか。クワイアの稽古やら。

昼餉は、大根・厚揚げ・人参・竹輪の煮物の残り。

韓国ドラマ『イカゲーム』が話題になっている。彼の国のオーバーな演技についていけず。競馬場のシーンまでがやっと。

非現実でもいっこうにかまわない。どんなに荒唐無稽であっても。だが、嘘はいけない。そのことに気づいていないのは、もっといけない。

札幌の姉から手紙。床の間に備えた仏壇と仏花の写真も。仏壇について姉の感想はなかった。

妻の誕生日プレゼントも届く。

早い夕餉は、味噌汁(大根・人参・シメジ・二十日大根・油揚げ・豆腐・ネギ)、ポークカレー、缶チューハイ、ウイスキーオンザロック。食後に小豆団子、柿。

夜、雨。

小説でも映画でも、なんだったら俳句でもいい。嘘はすぐわかる。

たとえば、この短歌は一世を風靡した。

『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

鉤括弧のような言い方はしない。短歌の字合わせをした言葉が濁っている。辻褄合わせに使われた男の気持ちまで濁って見える。

そんな歌を詠む女のキョトンした瞳まで、なんだか作り物に見える。