左手

 

 

 

 

 

おおむね晴れ。28度。

7時に起きる。

コーヒー。

眼鏡を直してもらうためデパートへ。何年ぶりだろう。8階から歩いて降りながら、それぞれのフロアの様子を見た。

気づくのは、当時の我が身のこと。すっかり変わってしまった暮らしのこと。コロナ禍であろうとなかろうと。

デパートは、その間も変わっていないように見える。

昼餉は、バナナ、リンゴジャムのトースト、コーヒー。

右肩がズキズキ痛む。余計な力を入れて電車に乗っていたらしい。というより、その余計さが都会で生きるということなのかな。それは良いことなのか、悪いことなのか。

すぐ、そんなふうな対比として考えてしまう。

左手の出番が多い。そう気づいてみると、スマホはもっぱら左手だ。持ち手も操作も。リモコンもそうだ。直感的で全体把握に適している右脳のせいかしら、とぼんやり考えてみたり。

キーボードを打つ。活躍度は、圧倒的に左手だ。タイピングの要になっているのは、制御キーを使う小指。滅多なことではエンターキーを使わない。ctrlmキーが無意識に動く。

腕を組むと右なのに、指を組むと左が上になったりする。妻も同じだ(みんなそうなのか)。交差することで、均衡を得ているのか。

根拠のないことに思いを致す。

夕餉は、冷奴、マカロニサラダ、ズッキーニやウインナソーセージのカレーライス、ウイスキーオンザロック、冷たいほうじ茶。

妻が米原の実家から戻った。おみやげは、義姉たちが作った野菜。用意しておいた夕餉を供する。