アイコニック

 

 

 

 

おおむね晴れ。33度。

6時に起きる。

冷たいほうじ茶、アイスコーヒー。

メガネフレームは、芯のないセルロイド製に限る。アセテートはダメだ。だが、セルロイドフレームの選択肢はとても限られているし、年を追うにつれ減る一方だ。セルロイドという素材の耐久性や加工職人の減少によるものだが、その掛け心地を知ったら後戻りはできない。

だが、この時期の暑さはセルロイドという素材の命取りになるので、夏のフレームはリムレスになる。リムレスとなると、オーストリアのSilhouetteを超えるものはない。発売から20年以上を経て、そのアイコニックな存在をおびやかすメガネはいまだに登場していない。レンズの性能とテンプルの性能がそのまま意匠と直結した構造は、メガネという古色蒼然とした商品の最後の回答になりつつある。

昼餉は、ナチュラルチーズ・レタス・リンゴジャム・バター・マヨネーズ・オリーブオイル・クレイジーソルトを挟んだ全粒粉パン、ミルク、アイスコーヒー。

LASIKに代表される屈折異常の矯正手術が進化して、外科的な手法さえ必要としない日が30年と待たずにやってくれば、メガネやコンタクトといったハードウェアは歴史の彼方に追いやられる。それでも、Silhouetteはモノの発達史を飾るアイコンとして教科書に残るだろう。

20世紀に作られたSilhouetteというメガネを超克できないのは、モノの発達史における重要な研究テーマになると僕は思っている。筆記具とメガネは、日常にあってほとんど変化のない構造体の代表だが、どちらも身体性に依っていることでは比べられるものがない。

残っているのは、服という構造体だけである。

夕餉は、冷奴、トマト・レタス・キュウリ・パプリカのサラダ、カレーライス、赤ワイン、冷たいほうじ茶。

妻とビデオ会議。義兄や叔母の畑で採れたナスやトマトを食べて元気そうだ。

7月の総括を。アクティビティは9日。総距離は59.75キロメートル。80回のスクワットをほぼ毎日。

 

 

 

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