曇り、ときどき雨。28度。
6時に起きる。
冷たいほうじ茶、アイスコーヒー。
16時間の断食を続けている。血圧が下がっている因果関係はわからないけれど、小食が体に及ぼす効果は明らかだ。
200万年以上もの間、僕らは空腹と背中合わせだった。体の組成は、空腹を前提に作られてきた。その状態を意図して作らなければいけないのは皮肉だが、本来、食事は簡単に摂ってはいけないものなのだ。
今の農業や牧畜は狂っている。狂気を前提にした食事。捨てられる食べ物。
食は、この世でもっとも狂っている。
そのことを、16時間に強く感じるようになった。空腹が、狂気への抵抗を支えてくれる。
昼餉は、リンゴジャムを塗った全粒粉パン、ミルク、アイスコーヒー。
プロ野球の選手を見ていると、その体型がおかしくなっていると気づく。昔はみんな細かった。固太りになったのは、いつ頃からだろう。余分な筋肉をつけないように努めている選手は希少になってしまった。
夕餉は、トマト・キュウリのサラダ、冷奴、夏野菜とソーセージのオイスターソース炒め、ざる蕎麦、冷たいほうじ茶。
妻とビデオ電話。土地相続をめぐる義姉とのあれこれ。こちらは聞き役。
100年単位で見ると、咀嚼する時間が半分以下になってはいまいか。量を摂ろうとして、おろそかにしてきたこと。咀嚼が20分を超えると満腹中枢が働く。それ以上の時間をかけて食べることが、理に叶っているという証左だ。
僕らは、狂った食を前提にした暮らしを築いてきた。