ほころびをほころびで繕う

 

 

晴れ。33度。

6時に起きる。

ざくろ酢のジュース、アイスコーヒー。

近所の医院で、ワクチン接種の2回目。

開会式を前にして、オリンピックの競技が始まっている。ソフトボールとかサッカーの予選に観客の姿はない。

どこかからのあまたの声援を、選手たちは浴びているだろうか。

昼餉は、ケンタッキーでドラムスティック、フレンチフライ、ビスケット、コーラのランチ。帰宅してからリンゴジャムを塗った全粒粉パン、ずんだ餅、アイスコーヒー。

映画は岩井俊二監督『Last Letter』。キャスティングが絶妙。松たか子、広瀬すず、庵野秀明、森七菜、小室等、水越けいこ、木内みどり、鈴木慶一 、中山美穂、豊川悦司、神木隆之介、福山雅治。

物語のちょっとした綻びが、ずっと頭の隅っこに残る。意図したことかもしれないと思いつつ。消えそうで、うっすらと続く物語を綻びで繕うことが、監督のやろうとしたことだとしたら、もう余計な言葉はいらない。

主題歌『カエルノウタ』にぐいっと持っていかれる。歌詞もメロディも、そして森七菜の声も。

岩井監督の詩における言葉の選び方。カエルとその群れと声を切り取る。なにも説かず、膨らませようとせず、意図を見せず。溢れ出すものの量とカエルというイメージへの圧倒的な撞着。そして、密やかさ。

夕餉は、トマト、冷奴、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ、リンゴジュース、アイスコーヒー。

妻とビデオ会議。なにかを探すという意思のあるわけでもなく、それでも張り巡らせて話している。

低い解像の手触りが、離れていることのさまざまを運んでくる。二人して、それを味わっている。

 

 

 

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