さまざまな姿勢

 

 

 

晴れ。33度。

5時に起きる。

コーヒー。

未明から体が痛む。微熱の兆候。ワクチンが働こうとしている。

東京都の感染者は2000人近く。ピークはまだ見えないらしい。

オリンピックの開会式は明日。

選手村に入らない国が出ている。100人近くの感染者が見つかっている宿舎は、すでにリスクなのだ。

開会式典の演出陣から辞める人や解任される人が続いている。過去の発言や行いが白日の下に晒され、謝罪が後手に回ってのことだ。

間違いは誰にもあるけれど、その後の生き方によって変えられる。問われているのはその一点の姿勢だ。なのに、世間には伝わりにくい。多くの場合、伝わらない。

もっとも、たいがいは本人が変えようとしていない。そっちの姿勢は、確実といっていいほど伝わる。

昼餉は、りんごジャムを塗った全粒粉パン、リンゴジュース、アイスコーヒー。

灼熱のベランダでなんとか花を付けようとしている鉢植えのチェッカーベリー。僕らが米原で暮らしているあいだのことを思うと、その生きざまに愛おしさが募る。

小さな白い花芽がふたつほど見えている。たわわに実を付けるには、その数だけの花が咲かなければならないし、花が咲いたなら、今度は受粉を引き受けるハチたちを待たなければならない。

赤い実を目にできるのは、奇跡に思えてくる。

夕餉は、冷奴、キュウリとトマトのサラダ、夏野菜の中華炒め、ざる蕎麦、アイスコーヒー。

妻とビデオ会議。夜半まで話したり黙ったり。

気づいたら、痛みも消えて、いつもと変わらない体に戻っている。これくらいなのかと、がっかりしたり。