The Great American Novel

 

薄曇り。21度。

7時に起きる。朝晩はぐんと冷え込む。

朝餉は、キャベツ・レタス・コーン・大根・カニカマのサラダ、ベーコン・目玉焼き、味噌汁(玉葱・人参・ミツバ・わけぎ・油揚げ・豆腐)、トースト。食後にコーヒー。

本を借りる。デニス・ルヘイン著、加賀山卓朗訳『あなたを愛してから(原題:Since We Fell)』(早川書房)、フィリップ・ロス著、上岡伸雄訳『ダイング・アニマル(原題:The Dying Animal)』(集英社)、平松洋子著『日本のすごい味 おいしさは進化する』(新潮社)。

昼餉は、煮麺、コーヒー。

フィリップ・ロスに出会ったのは『さよならコロンバス』と『素晴らしきアメリカ野球』が合本になった文学全集の1冊だった。2つの小説からは、恐ろしいほどの広がりを持った帯域の存在がわかった。

ユダヤ人が背負っている宗教的な背景とか、それに根付いたアイロニーが10代の子どもにはわからなかったのに、ロスの苦渋の泉はちゃんと伝わった。文学の力は、そういうところにあるのだと今なら自信を持って言えるけれど、当時はただ受け取っただけだった。ついでに言えば、受け取ることこそ文学体験なのだと、これも自信を持って今なら言えるけれど、それがどのような萌芽をもたらしたのかはわからない。

夕餉は、人参・大根の皮のきんぴら、ベーコン・野菜のポトフ、ご飯。食後に抹茶、和生菓子。

スーパーで長浜の叔母と嫁さんにばったり。庭のツツジを切って持たせる。

Appleは、macOS Big Surのパブリックベータ11.4β1をリリースした。これがまた、インストールがびっくりするくらいのろまだ。

『素晴らしきアメリカ野球』という邦題にしたのは、その内容に沿っているからわからないでもない。だが、ロスが込めた原題へのユダヤ人らしい視線は、邦題からはどうだろう。

 

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