Songs Without Words

 

曇り。25度。

7時に起きる。

朝餉は、バナナ、キャベツ・パプリカ・玉葱・カニカマのサラダ、味噌汁(人参・玉葱・小松菜・豆腐)、ハムとスクランブルエッグ、玉子トースト、ミルク、麦茶。食後にアイスコーヒー。

姉に手紙を書く。父への接し方で気づいたことなど。麺類など減退した食欲に良さそうなもの、緊急時に便利なレトルトものなど、あれこれ見繕って箱に詰めた。

親子だと思うから、甲斐甲斐しく世話も焼くが、文句を言ったり言われたりで、気づかないうちに深みにはまっていく。二歩くらい引く気持ちで、いっそ介護士だと思う。親子ではなく、他人として付き添うと腹も立たないし、徒労感も減るかもしれぬ。

忘れていくことの恐怖が、不甲斐ない自分への怒りになっていることもある。「大丈夫、大丈夫、忘れたって平気だからね」と語りかける。忘れられてしまったとがっかりする前に、当人はどれほどがっかりしていることか。

親だと思うまえに、重篤な病人だと思う。遠回しにだが、手を抜けということが大事なのだ――そんなことを手紙に書いた。

昼餉は、フレンチフライ、チキンナゲット、アイスコーヒー。

離れている奴が偉そうに、と思わないことはない。だったらやってみろ、と自分に言いたいくらいだ。姉は、よくやっている。そのことも書いた。

メンデルスゾーンの無言歌集は、ピアノを習うなら真っ先にやってみたい小品のひとつだが、鍵盤はそこにあったのに触れずじまいできてしまった。

そういう無縁は、ピアノを筆頭にバイク、茶道、水泳、陶芸などぞろぞろ出てくる。これからやれないこともないのに、もう諦めているのは、なぜだろう。

夕餉は、豆乳コーンスープ、女房の作ったキーマカレー、麦茶。

 

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