名にし負はば逢坂山

 

おおむね晴れ。28度。

5時に起きて、クルマで京都の西、亀岡へ。

朝餉は、大津でマクドナルドでソーセージエッグマフィン、ハッシュポテト、ホットコーヒー。

女房と湯の花温泉で露天風呂に浸かる。

昼餉は、京懐石のコース。亀岡牛のステーキなるものをいただく。

午後遅くまで露天に浸かる。秋の風が火照った体を渡っていく。

行きも帰りも国道を使ったのだが、五条通りから逢坂の関へ向かうあたりは昔は風情があっただろうに。今はただもう、ビュンビュン走るクルマばかりで。

向かう時だったと思うが、女房が百人一首を詠みはじめて、そういえば蝉丸のは、どのあたりを詠ったんだろうねと話していたのだった。帰りはたまたまその関所を通ったわけで、二人して感心するやら驚くやら。

 

これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関

 

蝉丸のは、リズミカルなのだが、ちょっと単調で、作為に終始しているところが、逆に坊主らしい。中身は空っぽなのに、なぜか生臭いのである。

夕餉は、ヒジキ煮、野菜たっぷりのスパゲッティ・ナポリタン。

 

夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ

 

その点、清少納言は起伏があって、さらにウィットもあって諫言をほどよく和えていて好ましい。 

 

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