彼の魂を

 

台風一過。33度。

8時に起きる。

朝餉は、夏野菜と肉団子の甘酢あんかけ、味噌汁(人参、玉葱、ジャガイモ、豆腐、小松菜、エノキ)、トースト、ミルク、麦茶。

玄関口に吹き寄せられた枯葉。蝉が腹を見せて死んでいる。蜘蛛が巣を張り直した。

縁側の机は、すぐ暑熱に侵されていく。

拒絶する旗印として音楽を見据えたミュージシャンは数えるほどしかいない。オーネット・コールマンはフリー・ジャズの先駆だが、彼はどうだろうか。’50年代の作品にその萌芽を見て取れるが、それを拒絶と捉える歴史家はどれほどいるだろう。

音楽は、呪術をルーツにする古代からの憑依道具だが、無調の現代音楽を聴くまでもなく、音楽は撞着するものなのだ。音楽とは、呪術を施すための呪術であり、誤解を恐れずに言えば、自己撞着を内包することによって存立している。

音楽にとって、もっとも音楽をさらけ出すスリリングな瞬間があるとするなら、それは音楽をあたかも拒絶していることなのだと思う。音楽を通して、君と僕はつながっている――正面からそんな当たり前のことを当たり前に歌う腑抜けた、自己撞着さえする心がまえのない音楽が溢れかえっている。

昼餉は、ロールケーキ、アイスコーヒー。

家のまわりの草刈り。汗だく。

拒絶の内包を意識したストラヴィンスキーのような音楽家がこの世から消えて久しい。『春の祭典』の初演がいかに拒絶の嵐となったことか。その音楽はパリで音楽とは認められなかった。サン・サーンスが怒りに震えて席を立ったとき、ストラヴィンスキーの音楽はまさに音楽たり得ていた。

夕餉は、竹輪と夏野菜のポン酢炒め、ざる蕎麦。食後にクランチチョコアイスとアイスコーヒー。

AppleはOS群のパブリックベータ ・プログラムを更新してβ6をリリースした。

 

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