濃淡だけで

 

雨。24度。

7時に起きる。

朝餉は、大学イモ、レタスとキュウリ、パプリカ、トマト、コーン、カニカマのサラダ、味噌汁(人参、玉葱、小松菜、豆腐、エノキ)、ベーコンと目玉焼き、トースト、バナナとヨーグルトのジュース、紅茶、麦茶。

なんと涼しいこと。ハグロトンボたちが、ここぞとばかりに。

囁きとか呟きとか、息のような声が聞こえるだろうか?

耳を澄まさずとも、聞こえるだろうか?

'81年のライブ音源がジョビンの部屋で見つかったのが21世紀に入ってから(見つかったという語感がなんだかピンとこないのだが)。ミナスジェライスのベロ・オリゾンチで行ったソロ・コンサートはピアノの弾き語りだった。

『Em Minas Ao Vivo Piano e Voz 』のジョビンは、時にボソボソと口ごもるように歌っている。ボサノバにとどまらないさまざまなフォームをインフォーマルに生み出している。その空間を見事に捉えている名盤だ。

昼餉は、チーズトーストを少し。フレンチフライとコーラ。

フランシス・レイ、エンニオ・モリコーネ、バート・バカラック、ミシェル・ルグラン、アントニオ・カルロス・ジョビン――その名前を前にすると、言葉を失う。

夕餉は、味噌汁(人参、玉葱、小松菜、豆腐、エノキ)、トマトソースの野菜とベーコンのパスタ、麦茶。食後にアイスクリーム、ナッツ。

 

岳父が遺しし 庭に濡れるや 羽黒の蜻蛉

 

 

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