今だって無造作だ

 

曇り。24度。

6時に起きる。

朝餉は、バナナ、レタスとキュウリ、パプリカ、玉ねぎのサラダ、味噌汁(人参、玉ねぎ、小松菜、豆腐、エノキ)、BLTサンドイッチ、アールグレイ、豆乳。食後にコーヒーとアイスクッキー。

引き続きの、後片付け。

デジタルガジェットの類いが、まだ残っている。実に手強い。

その中から、稼働するモノをより分ける。買取店に持っていったところで高が知れているのに。二十年近く前のデジカメに刺さったままのSDカード。読み取ったやつを眺めているうちに時間が経っていく。口紅を引いた義母が、僕の傍らで笑っている。

それらとは別に、大量のポジフィルムが手付かずにある。スキャンしてデジタルデータとして残そうにも、確認だけで余生を使い果たしてしまいそうだ。突き動かしていたのは、なんだったのだろう。

残しておいても、誰が見るでもない。問い始めたらキリがない。ライカもニコンも、フィルムカメラは手放してしまった。

フィルムはネガでもポジでも劣化は進む。デジタルデータは変わらないが、解像度は今の4分の1くらいだ。見ようによっては劣化といえる。それに、とりあえず照明にかざしてみることもままならない。

ポジフィルムは仕事で使っていたのを持ち帰っていた。無造作に撮っていたのがわかる。構図もピントも、無造作なのだ。

昼餉は、チーズトーストとコーヒー。

その時には必要だったのだろうが、その多くは今にしてみると滑稽なモノばかり。誰もが、同じような思いを抱いて後片付けしていらっしゃる、と想像する。日本の夕方は、諧謔と自虐の往還のうちに暮れていく。

巻き添えにするな、ごうごうの声が聞こえる(いや失敬)。

夕餉は女房が作った、切り干し大根、味噌汁(人参、エノキ、小松菜、豆腐)、オムレツ。食後にコーヒーとアイスクリーム。

日曜美術館のアートシーンでWilly Ronisの作品を久しぶりに見た。京都の展覧会は23日までという。

 

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