Shaun Tan

 

曇りのち雨。28度。

6時に起きる。

女房と散歩。

朝餉は、バナナ、レタスとキャベツ、パプリカ、コーンのサラダ、味噌汁(人参、玉ねぎ、豆腐、エノキ)、ハムと目玉焼き、トースト、アールグレイ、豆乳。食後にコーヒー。

ちひろ美術館へ女房と。『ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ』を観に。

イラストレーターであり絵本作家であるショーン・タンは胸のうちを掻きむしる。鉛筆画の一枚一枚がいとおしいし、その創作への道筋も、物語との対峙の仕方も、もちろん造形も。インスピレーションという言葉に戸惑い、呆然と立ち尽くしながら鉛筆を動かす。その創作の姿勢も。

遅い昼餉は、かき揚げソバ。

本格的な画展が日本で開かれるのは初めてで、かねてより楽しみにしていたし、期待は何倍にもなってもどってきた。何と言っても、未翻訳の最新刊『内なる町からきた話』の原画である油絵が見られた(物語はとても魅力的で、『クマとその弁護士』には感じ入った)。

『夏のルール』や『セミ』、『アライバル』、『エリック』といった作品の膨大な草稿は、とてもじゃないがしっかり見ようと思ったら何日もかかる。

3時間ほどいたが、絵を眺めすぎてしまい、案の定というべきか、気持ち悪くなってしまった。一枚だけ見るにしてもけっこうな体力が要るのに、大量の画業をいっときに目の当たりにしたのだから仕様がない。

再現されたデスクまわりの様子とか、異形の模型の数々、アカデミー賞を取ったアニメーション、インタビュー。時間が足りないのに、疲れは尋常でない。

公式図録と『eric』の限定装丁本、『robotフクロウ』のキャンバスアートを求める。一人でもう一度、行こうか。

夕餉は、お握り。

美術館が苦手だと気づいたのは年を取ってからだ。感受性のキャパシティが振り切れてしまう。足早に通り過ぎれば良さそうなものなのに、気づくと見入っている。やっかいだ。

 

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