音づくりとは

 

晴れ。25度。

8時に起きる。

朝餉は、トマト、目玉焼き、味噌汁(人参、玉ねぎ、ジャガイモ)、トースト、アールグレイ。

女房は、クワイアの打ち合わせに。遅くに帰る。

家の掃除。ストーブをしまったり。

Linnのファームウェアをアップデートして、音楽を流す。

Revoxのプロファイルは依然としてサポートされていない。にもかかわらず、音はとても良くなっている。新しいSpace Optimisationのおかげだとしたら、ちょっとびっくりだ。これまでは特定のピークにスタティックな補正をかけていた。それを、部屋の形状や信号の変化による減衰を考慮した動的補正に変えたという。

イコライゼーションに懐疑的な向きには疑問がたくさんある。部屋のサンプリングはあくまで申告データに依っている。要するに、ダイナミック補正を検証する仕組みがよくわからない。マクロ的には、これもスタティックに見えてならない。

それに加えて、プロファイルのないスピーカーは新しいサポートが十全に受けられないだろうと思う(詳細は不明だが)。

もともと低音が出ないRevoxが、しかしいい感じに奏でようとしている。高音も中音も解像度が増したようで、定位も高まっている。狐につままれたみたいだ。最新のmacOSのI/O周りとか、iTunesのPCM出力処理の向上も寄与している可能性はあるのだろうか。

昼餉は、抜き。

モジュール交換できる新しいDS『SELEKT DSM』は、ネットワークオーディオを再定義すると宣言して商品化したものだが、Linnの技術指向の強さがよく表れている。クラリティの高さこそLinnが追い求めてきた目標だと思うが、付いていこうにも財布はなかなか許してくれない。デジタル機器にアナログレコードのようなタクティリティを持ち込んだというSELEKT DSMがいつまで生産されるものか。

案外、短命なのではないかと僕は思っている。Linnは良きにつけ悪しきにつけやれることはとりあえずやってみる。ちょっと乱暴なところは、付き合うにふさわしいメーカーかもしれない。Space Optimisationによってユーザーの部屋の特性にまで踏み込んだLinnは、究極のカスタマイズについて考察をいよいよ深めようとしている。

夕餉は、豆乳をかけたシリアル、いなり寿司。

このまま進むと、LinnはPCも作りかねない。モジュール化とは、まさにPCだ。そこの処理を人任せにするフラストレーションが徐々に溜まりそうだ。Space Optimisationを推し進めていくと、リアルタイムのイコライゼーションが必要になりそうで、専用PCはその点でも要請される。そうなったら僕は卒業だなと思ったりもする。

本音を言えば、Space Optimisationで音が変わるということは、機器の側にポテンシャルはもともとあったということだ。潜在力といえば聞こえは良いが、僕はもったいぶった感じがしてならない。

 

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