意思という姿

 

晴れ。16度。

7時に起きる。

朝餉は、キャベツとキュウリ、パプリカ、コーン、トマト、ツナのサラダ、さつま揚げと目玉焼き、味噌汁(人参、カボチャ、玉ねぎ、豆腐、煮干し、ネギ)、トースト、リンゴとバナナ、コーヒー。

札幌の姉に缶詰など長期保存のきく品々を送る。女房が求めたマグカップを添えて。

昼餉は、シナモンロールとミルク、コーヒー。

庭仕事。ツツジの花を近所に配っても焼け石に水のような。でも、配らないよりマシだ。

治りかけの腰に鈍痛。

植物たちに僕らはいつの日か飲み込まれる。ちょっと目を離したすきに、根を伸ばしている。芽を出し、蔓を伸ばし、葉を繁らす。石の隙間が大好物で、手の届かないところへと喜んで這っていく。

この星を青い惑星にした矜持が彼らにはある。大量の二酸化炭素を原始からずっと吸収してきた。僕らではとても生きられない大気をテラフォーミングするには、とてつもない忍耐と生き続ける強固な意思と繁殖力が必要だった。だからこそ、彼らは僕らを飲み込める。ためらいもなしに。彼らが味わった艱難辛苦に比べたら、僕らとの戦いなどなんの障害にもならない。

そのくせ、鉢に植えようものならあっという間に死んでしまう。その頼りなさをどこに隠し持っているのだろう。刮目するしかない。

そのしたたかさの表層しか僕らは見ていない。彼らの奥底に眠っている飛翔力の前に、僕らは赤子のように無知で陽気でいられる。

彼らは、そんな僕らを常に見ている。

夕餉は、竹輪とさつま揚げの野菜炒め、味噌汁(人参、ジャガイモ、煮干し、玉ねぎ、豆腐、ネギ)、二色そぼろの丼飯。食後にコーヒーとマシュマロ。

女房は夜のバスで東京へ。クワイアの仕事。

 

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