殺し文句

曇りのち晴れ。17度。
7時に起きる。
朝餉は、キャベツとジャガイモ、白菜、竹輪、ハムの煮物、みそ汁(人参、白菜、玉ねぎ、豆腐)、玄米ご飯。食後にコーヒーとクッキー。
昼餉は、朝の煮物の残り、スパゲッティ・ナポリタン、コーヒーとクッキー。
女房は新幹線で東京へ。クワイヤの打ち合わせとか。戻ってくるのは木曜あたりだ。
本を求める。セス・フリード著、藤井光訳『大いなる不満」(新潮クレストブックス)。
夕餉は、ポークカレー。
フレームの調整をしてもらいにメガネ屋へ寄ったら、新しいのを勧められる。ローデンストックのサーモントはチタンがマットで、古臭さしかなかったドイツのメーカーが生まれ変わったと錯覚する。それはトム・フォードもどきだった。デザイナーが変わったらしい。
「お似合いだと思って、すぐに仕入れたんですよ……」
これだ。客はこの言葉に弱い。
調整は3分で終わったのに、僕は15分いた。
チタンがマットのブローなんてどうでもいい。でも、そんなことを言ったら台無しだ。無意識にプラス12分を選んで、何事もなかったような顔で外へ出た。