肉の名

曇り、夕立。
六時に起きる。
朝餉は、レタスとパプリカ、大豆、コーン、コールスローのサラダ、切り干し大根煮、ヒジキ煮、卯の花、味噌汁(大根、人参、カボチャ、薩摩芋、豆腐、油揚げ、小松菜)、トースト、バナナと蜂蜜、抹茶のミルクセーキ、アールグレイ。
女房の出勤日でいつもの弁当を。
入り側書斎でキーを叩く。
昼餉は、弁当おかずの残り、玄米ご飯、冷たい煎茶。
五キロをジョグ。
汗だくのまま、玄関回りと庭の下草刈り。秋を迎えて雑草が勢いを戻しつつある。誰だって夏場は苦手なのだ。
夕餉は、コールスローサラダ、ヒジキ煮、切り干し大根煮、チーズハンバーグ、味噌汁の残り、玄米ご飯。食後にお萩、クリームワッフルと珈琲。
AppleはiOS11をリリースした。GMとビルドは変わっていないようだ。バグはたくさん残っているのに。
さては、たくさんありすぎていったん区切ったか。
近江牛がいかに美味いか。ニューヨークやロンドンでは周知という。このほど、台湾にもお裾分けすることが決まった。
そのニュースを聞いていても、なんだか合点がいかない。
そうか、僕は近江牛を食べたことがなかったのだ。そういえば、地元なのにその名で売られている肉を見た覚えがない。それもそうだ、そういう棚ははなから見ない。違う世界の肉だと諦めている。
世界でもほんとうに一部の金持ちの口にしか入らない肉。
隣の大国で、近江牛のコピー肉が出回っていそうだが。それさえ僕の口には入りそうもない。
百七十グラムの合い挽きが百九十円。手に取ろうかどうしようか、しばし悩むようになった。働いている時にそういう逡巡はなかったものだが、今は違う。
がっくりくるのは、その末に棚に戻した時だ。
でもって、屠殺されていく彼らの姿をしばし思う。それが僕の慰めだが、彼らの慰めにはなっていない。