春の風のように、東へ

 

 

 

 

 

 

晴れ。16度。
7時に起きる。
朝餉は、ホテルのバイキングで卵料理・サラダ・パン・人参ジュース・コーヒー。
妻は近隣への挨拶、大家に鍵の返却とか。駅で待ち合わせて東海道線で東京へ。11時をすぎてからだったので、いっそゆっくり行こうという気分になった。
妻によれば近所の人々が寂しさをもらすという。過疎化の街は、離れていく人をそういう言葉で引き留める真似をする。手遅れのタイミングで口にするのは社交辞令にすぎない。妻は、故郷と縁が切れてしまった気がすると。いい歳してなにをセンチメンタルな、と言いかけて呑み込んだ。妻にはびっくりするくらいタフな一面と、ひっくり返りそうになるくらいひ弱な一面がある。誰だっておなじようなものだと思うが、その対比の妙が鮮やかすぎて笑いそうになる。感受性という言葉は、せいぜいハタチまでと思っているぼくはよほど無神経なのかもしれない。
昼餉は、豊橋で天ぷら蕎麦、ロイヤルミルクティー、桜餡と抹茶餡のロールどら焼き。
車内は春休みそのものだが、ぼくらくらいの人が心なしか少ない。若いカップルが意味もなく愉しそう。
熱海からダイヤが乱れる。横須賀線の沿線火事で上下線とも運行を数時間にわたって止めていた。僕らが熱海に着いた頃は再開されていた。途中からの雨模様で、富士山も見えず。ぼくはルテインの小説を少しずつ読んで、大橋トリオを聴いたり。
あれこれあって、帰り着いたのは9時半をすぎていた。
夕餉は、シジミの味噌汁、焼肉弁当、ビール、ロールどら焼きの残りなど。
iPhoneのキャリアをmineoからNUROモバイルに変えた。旅立つ前に届いていたSIMを入れ替えてプロファイルをダウンロードして開通した。
Appleは、macOSにもマイナーアップデートを施している。バージョンは14.4.1。