4位になったこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晴れ、ときどき雨。20度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ・柿、サラダ(キャベツ・大豆・カニカマ・バジル)、ウィンナーソーセージ・目玉焼き、味噌汁(シメジ・玉葱・人参・油揚げ・豆腐)、バタートースト、フルーツティー。食後にコーヒー。

GDPがドイツに抜かれて4位になったと報じられ、それに対する国の無策ぶりを糾弾する声が出ている。円安という側面もあるかと思うし、他国の異常な物価高を背景にした比較はそもそも意味があるのかという議論もある。なによりも、海外で得た所得を抜きにした国民総生産はこの国の実情を反映しているのだろうか。

僕らは、コツコツ積み上げて、それでも大きなことを成し遂げる稀有な国民性を持っている。勤勉で、同時に独創的で思慮深い。失敗を恐れないし、特異な物事や人を決して疎んじない。閉鎖的でも差別的でも本来はない。才能を引き出す機運を醸成するし、どの分野でも傑出した人を輩出している。それは、生み出す土壌があるということだ。長い年月をかけて作ってきたということだ。

よく言われる日本人の特性は、ほとんどの場合、間違っているか一面しか見ていない。

昼餉は、マーマレードジャムのサンドイッチ、ミルク、コーヒー。

閉鎖的だとか、出る杭は打たれるとか、日本人は何を考えているかわからないと言われる。ずっとそう言われてきた。そうした指摘をすべて否定しようとは思わない。だが、そうした部分はほかの国の人々にも当てはまる。自由の国と言われる国でも、根強い差別といまだに戦い続けなければならない。階級が残り続けて平等とはおよそ言えない国が民主主義を生み出し、護っている国だと思われている。ことほどさように、一面だけで語れる国は存在しない。

GDPが3位から4位になったという。では、1位や2位の国は今日も幸福な日々を送っているだろうか。僕らは、そのことを考える時間をちゃんと作っているだろうか。

そういう順位がずっと僕らの何を支えてきたのだろうか。

右肩上がりの指標を追い続けて、僕らの社会のことをそれ以外の指標であらわす努力をしてきただろうか。人口減少は、まことに嘆くべきことだろうか。自然界と僕らは、どう対峙しているのだろうか。

同じ視点で、すでに同じではなくなった現象を見つづけて、僕らは幸せでいられるだろうか。自由経済は曲がり角を曲がった。右肩上がりでしか表せない評価軸は、もう通用しなくなって久しい。新しい地平を見つめるために、僕らが支えとするものは、すでに僕らの内側に醸成されている。あとは自分たちで気づくだけなのだ。それを言葉にしたり、態度にしたり、子どもたちに伝える時期はとうの昔に来ている。

夕餉は、納豆、冷や奴、切り干し大根、焼き鮭、味噌汁(シメジ・人参・玉葱・豆腐・油揚げ)、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー、かりんとう。