未読の古書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曇り、25度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、レタス・キャベツ・玉葱・大豆煮・チーズ・カニカマ・バジルのサラダ、バタートースト、アールグレイ。

カフェスタイルのエプロンを妻がプレゼントしてくれる。料理を愉しめということらしいが、そのように解釈されるのは本意ではない、と。その気持ち、わかる。

昼餉は、公園そばのリストランテで、妻が誕生日を祝ってくれる。ワインを飲んで、パスタ、サラダ、スープ、ドルチェ、ケーキ。2時間ほど飲んで食べて、話した。

いつもの古書店で本を求める。

 

ミシェル・シュネーデル著、千葉文夫訳『グレン・グールド 孤独のアリア(原題:Glenn Gould Piano Solo)』(筑摩書房)

マイケル・モーパーゴ著、佐藤見果夢訳『戦果の馬(原題:War House)』(評論社)

マルク・シャガール著、三輪福松・村上陽通訳『シャガール わが回想(原題:Ma Vie)』(朝日選書)

ジョン・バース著、志村正雄訳『旅路の果て(原題:The End of the Road)』(白水社)

マン・レイ著、千葉成夫訳『マン・レイ自伝―セルフ ポートレイト(原題:Self Portrait)』(美術公論社)、

ヘルマン・ヘッセ著、岡田朝雄訳『人は成熟するにつれて若くなる(原題:Mit Der Reife Wird Man Immer Junger)』(草思社)

清水俊二著『映画字幕五十年』(早川書房)

アイザック・ディネーセン著、横山貞子訳『アフリカの日々(原題:Out of Africa)』(晶文社)

ルシア・ベルリン著、岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書(原題:A Manual for Cleaning Women)』(講談社)

 

最後の2冊は、買い足したもの。ディネーセンのは4冊目くらい。こちらに2冊、米原に1冊がある。晶文社版は持っていないので。

ベルリンは2冊目、1冊目は米原に置いてある。どちらも目に入ると買わずにいられない。この病には自覚がある。

ヘルマン・ヘッセのは、翻訳者・岡田先生のサインが入った謹呈本。まったく読まれていない。日経新聞の書評が挟まれていた。先生が挟んで贈られたものと思う。

近ごろ、古書店に出回るこうした本の背景が目に浮かぶのだ。手放されたのは故人のご家族と思う。書斎の整理で、膨大な蔵書の中をいちいち確認したりはしない。

夕餉は、小松菜のお浸し、大根の煮物、抹茶の素麺、赤ワイン。