差別の国で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨、のち晴れ。23度。

7時に起きる。

朝餉は、キャベツ・大葉・玉葱・粉チーズ・バジルのサラダ、味噌汁(ジャガイモ・玉葱・キャベツ・人参・油揚げ)、卵サンドイッチ、アールグレイ。

遅い昼餉は、玄米ご飯のおにぎり。

ジョギング、6.86キロメートル。

BSで映画『Green Book』を久しぶりに。実話に基づいた物語だが、自由の国とはおよそ程遠い内情を描いている。相変わらずだ。

カラードにとっては、昔の物語ではない。状況はずっと同じだし、それが様変わりすることはないだろう。

この映画がアカデミーの作品賞と助演男優賞を取っているというのはちょっとしたジョークだ。

あの国を成功物語の国として描くとしたら、個々人が差別と戦う歴史を地道に拾っていくしかない、などと誰の慰めにもなっていない言葉が知識人から聞こえるのは偽善ではある。

こういう映画を生む背景は胸くそ悪くなるし、美化したりウォームストーリーにするのはいやらしいことだ。

フィリップ・ロスの小説『Goodbye Columbus』を読んでいて思うのは、ユダヤ人社会があの国で生きていくために宗教という砦を築いていた前世紀の風物は、どれくらい生き残っているのかということ。

ロスの筆致は、ユダヤ教やキリスト教が消えゆくことになるとしても、それはどんな感情も揺さぶらないだろうし、そこに根ざした戒律こそくびきだったのだということをとてつもなくまわりくどい伏線を幾重にも張ることで描いている。

ロスはあの国では、確固とした評価を確立した大作家だが、旧態依然としたユダヤ人社会ではどうだったのだろう。

夕餉は、冷奴、納豆、レタスを添えたカボチャコロッケ、塩サバ焼き、味噌汁(小松菜・ネギ・玉葱・人参・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯、赤ワイン。