高強度64チタン

 

 

 

 

 

 

強い雨、のち晴れ。25度。

6時に起きる。

朝餉は、ザクロジュース、バナナ、レタス・キュウリ・トマト・大根のサラダ、味噌汁(大根・玉葱・人参・小松菜・油揚げ・豆腐)、蜂蜜をかけたトースト、豆乳。食後にコーヒー。

オフィス街へ行かない限り、パリッとしたサマースーツにメダリオンやストレートチップの革靴を履いた男は見かけない。

僕も含めて、カジュアルというよりどこかだらしなく見えるのはなぜだろう。靴棚を見ては、革靴を履いてやろうと思うだけで時は過ぎていく。

昼餉は、豆乳をかけたシリアル。

有楽町線で月島へ。

削り直しを頼んでいた青黒檀の箸を受け取る。すっかり小さくなってしまって、箸がお先に終活のよう。店主とあれこれ話す。金は取らないというので、それではいけないといって札を1枚渡す。トチに溜り漆を重ねた見事な椀を見せてもらう。けっこうな値段だが、味噌汁をたっぷり注いだらさぞ旨かろう。

歩いて、貸し倉庫へ。コンテナを開帳して、業者に廃棄処分の分量を見てもらう。見積もりは来週あたり。

クロスバイクのステムボルトが届く。硬質の輝き。ふさわしい値段。ちょっと奢りすぎた。

昔、皇居をミニベロで周回する社長がいた。ある時、そのミニベロのフレームが折れて彼は前方の道路に頭から投げ出された。脳味噌がぐにゃりと一方へ寄ってしまう衝撃だった。再起は不能といわれたけれど、車椅子で暮らせるくらいに回復した。話せないし、意思も白濁しているらしい。人生の後半は、ずっとその状態だ。

ステムボルトが折れたら、そういう事故につながる。錆びないからといってアルミのボルトにはできない。

夕餉は、納豆、鯖の味噌煮、味噌汁(大根・玉葱・人参・油揚げ・豆腐、小松菜)、玄米ご飯、赤ワイン、ウィスキー・オンザロック、冷たい煎茶。