晴れ。33度。
6時に起きる。
アイスコーヒー。
妻からLINE。自転車で長浜まで漕いで、琵琶湖を撮った写真が添付されている。
『夜間飛行』よりいくつかの抜粋——。
リヴィエールは彼のことをこう評していた。「あまり頭はよくないが、そのためにかえって役に立つ」と。「あの男はなにも考えない。だからこそ、まちがった判断が避けられるのだ」と。
「規則というものは」とリヴィエールは思った。「宗教のようなものだ。不合理なもののようだが、人間を鍛えあげてくれる」。
リヴィエールは、しばしばこんなふうに言っていた。「この男たちが幸福なのは、彼らが自分のしていることを愛しているからだ。また、彼らがそれを愛しているのは、わたしが過酷だからだ」
「音楽家の不眠症が美しい作品をつくらせるなら、それはすばらしい不眠症だ」と。
その短い小説は、考えようによっては箴言だけで組み立てられている。物語の筋が希薄になっていく。読解力に問題のあるヒトのような、そこはかとない不安を抱きながらサン=テグジュペリを読む。彼がそういうヒトだったからではなかろうかと、淡い期待をしてしまう。
僕は、読書という行為の敷衍性から外れているような疎外感に絡め取られながら生きてきたような気がする。
昼餉は、マーマレードを塗った全粒粉パン、ミルク、アイスコーヒー。
妻のワクチン接種は来月になりそう。感染拡大は全国に広がっている。第3波よりいくぶんか威力が増しているように見える。インド変異株が主体になっているという報道が目に付く。
夕餉は、冷奴、ウインナーソーセージ・レタス・ズッキーニ・玉葱のスパゲッティ・ナポリタン、ざくろ酢のジュース、アイスコーヒー。